北朝鮮、牛肉販売の罪で男女9人を公開処刑で銃殺

北朝鮮で牛肉の違法販売に関与した男女9人が公開処刑されたことが明らかになりました。写真では、彼らの最後の瞬間を捉えた光景が映し出されています。

違法販売の重い罪

この9人は、2017年から今年2月までの間に、病死した2100頭以上の牛の肉を不法に販売していたとされています。彼らは、不法な牛肉の流通組織を組織し、平壌市内の飲食店や業者に供給していました。彼らの中には、両江道の家畜検疫所の長や平壌市内の飲食店の管理者、軍に所属していた大学生などが含まれていました。

北朝鮮では、牛の私的な所有や販売は禁止されています。食料難に苦しむ北朝鮮では、牛の不法流通は重大な犯罪とされています。

処刑の現場に大勢の人々が集まる

公開処刑の現場には、2万5000人以上の住民が集まったと伝えられています。住民によると、山一面に広がるほど多くの人々が集まり、処刑が行われました。9人は杭に縛られ、一人ずつ銃殺されたとのことです。

住民たちは、軍人たちに囲まれながら処刑の光景を見ることを強制されました。当日は恵山市内の工場や農場、市場などが閉鎖され、17歳から60歳までの住民全員が参加するよう命令されたと言われています。

北朝鮮の公開処刑制度

北朝鮮の公開処刑制度は、2000年代に一時的に行われなくなりましたが、2010年から復活したと考えられています。北朝鮮人権団体の転換期正義ワーキンググループ(TJWG)の報告書によると、2011年から2018年までに少なくとも27回の公開処刑が行われたとされています。

この事件は、北朝鮮における法の執行の厳格さを示すものであり、違法行為に対する厳しい姿勢が伺えます。

この記事のソース:日本ニュース24時間