中古品ショップで3.99ドル(現レートで約568円)で買ったガラスの花瓶が、なんとイタリア巨匠の作品であることが判明し、競売で10万7000ドルで売れたという驚きのニュースが報じられています。
先週、オークションハウス「ライト(Wright)」に出品されたこのガラス花瓶は、イタリアの有名建築家カルロ・スカルパがデザインしたものでした。落札者は欧州の民間コレクターで、その正体はまだ公開されていません。
この花瓶は、ジェシカ・ヴィンセントさん(43)がバージニア州ハノーバー郡の中古品ショップで購入したものでした。当時、ジェシカさんは普段からよくこのショップを訪れており、偶然見つけたガラス花瓶に興味を持ちました。価格札がついていなかったため、ジェシカさんは8.99ドルよりも安くなるなら買おうと思っていましたが、3.99ドルにしかならなかったため、即座に購入したのです。
その後、ジェシカさんはこの花瓶について詳しく調べようとし、フェイスブックのグループに参加しました。すると、複数のメンバーがこの花瓶がカルロ・スカルパの作品に見えると指摘し、ジェシカさんにライトオークションハウスを紹介しました。
専門家の判断によれば、この花瓶はスカルパが1940年代にデザインした「Pennellate」シリーズの一つだとされます。リチャード・ライト所長は、ジェシカさんが送ってきた花瓶が非常に完璧な状態であったため、もしキズがあった場合、落札価格は1万ドルにも満たなかったでしょうと説明しました。
専門家の予想落札価格は3万~5万ドルくらいだったとのことです。
ジェシカさんは10万7000ドルの落札価格から競売手数料などを引いた8万3500ドルを受け取りました。ジェシカさんは、これを使って今年初めに購入した農家の暖房機と塀の修理、新しい家電製品の購入などに充てる予定だと話しています。
このような驚きのエピソードは、中古品ショップにはまだまだ価値あるものが眠っていることを教えてくれますね。