捜査はどうなる?自民安倍派の裏金疑惑を元特捜部弁護士が解説

郷原信郎弁護士

自民党安倍派を中心とした裏金疑惑について、東京地検特捜部が異例の50人体制で捜査を進めています。今回は、元東京地検特捜部検事である郷原信郎弁護士に、捜査の背景や問題の本丸、立件の可能性などについて聞いてみました。

異次元の捜査では何が行われるのか

自民党裏金疑惑の捜査では、なぜ異例の大規模な体制で行われているのでしょうか? 郷原弁護士は次のように説明します。

「対象となる国会議員の数が相当な数に上ることと、来年の通常国会が始まるまでには一応目処をつける必要があるため、短期間で捜査を進める必要があります。そのため、多くの検事を動員しているのです。」

具体的な捜査内容について見てみましょう。特捜部は、まず「家宅捜索」と「一斉聴取」を行う予定です。家宅捜索では、派閥事務所や議員事務所などに入り、物的証拠となるパソコンや携帯電話、資料、キックバックリスト、受領サインなどを押収すると考えられます。また、一斉聴取では、事務方から幹部議員、秘書など数十人に及ぶ聴取が予定されています。

強制捜査が行われるのは近いうちと言われていますが、具体的な時期はいつごろでしょうか? 郷原弁護士はこう述べています。

「捜査の期間は短いため、のんびりはしていられません。おそらく今週中か来週早々には強制捜査が行われるでしょう。」

特捜部はどのような物的証拠を狙っているのでしょうか? 郷原弁護士は以下のように語っています。

「まずは、お金の流れやそれに関連する当事者のやりとりに関する資料を徹底的に収集することになるでしょう。事実関係を明らかにする必要があります。派閥からの話し合いの内容やキックバックの実施状況など、所属議員の受け答えなどの証拠、メールなどの連絡に関する資料が主な焦点になるでしょう。」

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