立憲民主党の枝野幸男、国民民主党の玉木雄一郎両代表は20日、国会内で会談し、衆参両院で統一会派を結成することで合意した。立民は当初、7月の参院選で国民と対立した経緯もあり衆院限定の合流を呼びかけたが、秋の臨時国会や次期衆院選をにらみ、与党に対抗するには「両院同時(の合流)が不可欠」と訴えた国民側の要求を受け入れた。
会派は国会内で活動を共にするグループで、複数の政党で一つの会派を届け出ることもある。立民は野田佳彦前首相が代表を務める衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」にも統一会派への参加を打診しており、全員が合流すれば、衆院117人、参院60人の新たな勢力が誕生することになる。
枝野氏は会談後、記者団に「ご英断をいただいた。敬意を表したい」と述べた。一方、玉木氏は立民側が合流の条件としていた原発ゼロ政策への賛同について「『理解する』と明確に申し上げた」と語った。
結成する会派の名称は、衆院は「立憲民主党・国民フォーラム」、参院は「立憲民主党・国民・希望の会」を中心に検討する。
立民は来週に両院議員総会を開いて了承を得る方針。国民は21日に総務会で合意内容を説明する。
統一会派構想に関しては、枝野氏が5日の党首会談で衆院での結成を提案。玉木氏は15日に両院での結成を逆提案したが、枝野氏は納得せず、平行線となっていた。