前線で見たロシアの猛攻――ウクライナ兵の証言

ウクライナ軍

ウクライナと同盟国が期待した夏の突破は、ロシア軍の猛攻によって阻まれている。前線では厳しい冬が近づき、劣勢が続いている。ウクライナ兵たちは催涙ガスやドローン、ロシアの囚人軍団との戦いにさらされている。今回は、ウクライナの指揮官イーホリの証言を通じて、前線での現実を垣間見てみよう。

ロシアの囚人軍団

イーホリは「負傷者が増えるだけで状況が変わる。全体の士気にも影響が出る。自分にとっては頭の痛い話だ」と語る。ウクライナ軍のドローンは数的にロシアに劣る状況で、ロシアの囚人徴集兵は待ち構えている。彼らは訓練を受け、装備を身につけ、戦闘力を高めるために薬物を盛られていると言われている。ウクライナの兵士がドローンの映像で捉えたロシア兵の中には、負傷していないように見えるものもあり、不気味な笑みを浮かべている兵士もいた。

ウクライナ兵の苦境

ウクライナ兵たちは敵に包囲された塹壕で戦い続けているが、別の脅威も立ちはだかっている。それは催涙ガスの使用だ。ウクライナの衛生兵によれば、数週間で9件のガス攻撃が報告されている。ガスによる攻撃後は通常の砲撃やドローン攻撃が続くという。ウクライナの諜報によれば、使用されているガスは催涙ガスの一種で、国際的に禁止されている化学兵器だという。

ガス攻撃から生還した兵士たちは、ガスの毒に冒されたと診断されている。喉の奥まで入り込み、呼吸不全を引き起こすガスによって、顔面にやけどや水ぶくれが生じるほどの重傷を負っている。

ロシアの残忍さとウクライナの困難

ロシアの戦術には、科学薬品の使用が疑われている。これは、領土奪還のために新たな戦闘を仕掛けるロシアの残忍さと、その度重なる嘘を物語っている。ウクライナは夏にアゾフ海に向けて前進を試みたが、現在はわずかな領土を守るのに精一杯である。ウクライナの指揮官イーホリは「とてつもない大きな変化が起きている。ロシアのドローンは数で優勢だが、使い方はお粗末だ」と述べている。

イーホリは様々な問題に直面している。負傷兵を退避させるにしても、車両がロシアのドローン攻撃にさらされるリスクがある。また、ウクライナの米国や欧州からの支援も危ぶまれているという。現地の映像には、裸の木々やロシアの負傷兵が映っており、あまりにも凄惨な光景が広がっている。イーホリは「支援なしでは我々は持ちこたえられない」と語っている。

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ソースリンク:Yahoo!ニュース