ジュリアーニ元NY市長、破産申請 210億円の賠償を命じられ

アメリカのドナルド・トランプ元大統領の顧問弁護士であるルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長(79)が破産を申請しました。ジュリアーニ氏は名誉毀損で訴えられ、2月15日に約210億円の支払いを命じられました。

破産申請に至った経緯

ジュリアーニ氏は2020年の大統領選挙に関連する訴訟で、ジョージア州の選挙管理職員2人に票を改ざんしたと虚偽の主張をし、名誉を傷つけたと判断されました。その結果、ジュリアーニ氏にはそれぞれ約2000万ドルと1600万ドルの損害賠償が命じられ、さらに7500万ドルの懲罰的賠償も課せられました。

支払い命令と破産申請

2月20日、裁判所はジュリアーニ氏に対して支払いを直ちに開始するよう命令しました。しかし、ジュリアーニ氏がこの判決に従わない可能性があることから、懸念が示されました。

この破産申請により、ジュリアーニ氏は「上訴する機会と時間」を得ることになります。ジュリアーニ氏の広報担当は、「誰も驚かないはずだ」とコメントし、「このような高額な懲罰金を支払えると信じた人はいない」と述べました。

破産の影響

破産が宣告された場合、ジュリアーニ氏の支払い義務にはどのような影響があるのかは明確ではありません。ただし、米国の破産法では、「故意と悪意による(他者への)損害」に起因する債務は解消されません。

ジュリアーニ氏の資産総額は約5000万ドル(約71億円)と推定されています。ジュリアーニ氏は2月15日の支払い命令後、「これっぽっちも後悔はしていない」とコメントしています。

まとめ

ルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長が破産を申請し、210億円の賠償支払いを命じられました。破産申請により、ジュリアーニ氏は上訴の機会を得ることができます。破産の影響や支払い義務の解消は明確ではありませんが、ジュリアーニ氏にとっては厳しい状況となることは間違いありません。

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