在日中国人による訪日中国人のための白タクビジネスが問題視されています。この問題は、コロナ禍が収束し、外国人観光客が再び日本を訪れる中で再燃しました。警視庁新宿署は、無許可のタクシー営業を行ったとして、30代の中国籍の男を逮捕しました。男は中国人の男女と契約し、自身の乗用車で東京都港区の宿泊先と銀座間の送迎をしたとされています。
これにとどまらず、中国の仲介業者がこの男と客をつないでいたことが明らかになっています。また、最近では、海外旅行サイトの一つであるBooking.comが日本国内で白タクを斡旋している疑惑も浮上しました。
道路運送法違反には、重い罰則が設けられていますが、白タクドライバーが逮捕される確率はごくまれだといいます。在日中国人の白タクドライバーであるCさんは、警察に聞かれた場合は友人だと言ってもらうように客に頼んでおり、金銭授受の痕跡も把握されないようにしています。Cさん自身も白タク営業中に何度か職質を受けましたが、逮捕されたことはありません。
Cさんは中国の旅行サイトに登録し、来日予定の中国人から予約を受けています。料金は6時間で約3万円程度であり、サイト側に12%の手数料がかかります。それでも、日本の正規のタクシーと比べて収益性の高いビジネスとなっています。
白タクの需要の一つには、銀座での買い物や食事のために数軒の店舗を回り、半日程度でホテルに帰るというコースがあります。中国人観光客は店で購入した商品を車内に置けるため、白タクの貸し切りが好まれると言います。
東京は多民族都市であり、外国人の数も非常に多いです。しかし、多文化共生が進むロンドンやニューヨークと比べると、東京在住の外国人は出身地別のコミュニティの中で生活していることが多いと言えます。
この問題を取材してきた奥窪優木さんは、外国人による公的医療保険の悪用問題を提起し、国会でも議論されるきっかけとなりました。彼女の著書には「ルポ 新型コロナ詐欺」などがあります。
この問題についてはまだまだ議論が続くでしょう。
つづく
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