新潟市の保育園でアスベスト検出!安全宣言は偽装?

新潟市立七浦保育園の遊戯室天井から、危険性の高いアスベスト(石綿)が検出されました。市は11月2日、飛散がないことを確認し、安全宣言をしましたが、実際には濃度を大幅に低く偽装する分析法を採用していたことが明らかになりました。これにより、園児らの健康リスクが見逃された可能性があります。

10~100分の1に偽装

先月、保育園の遊戯室天井に埋め込まれた電灯の蛍光管を交換する際、天井仕上げ材の一部がはく離し落下しました。この天井仕上げ材は石綿を含む「ひる石(バーミキュライト)」であり、吹き付け石綿に該当します。しかし、市は現在の基準に従って調査を行っていなかったため、改めて分析が必要と判断したのです。

その後、天井仕上げ材の分析調査と園内の空気環境測定が行われました。10月29日には、基準を超えるクリソタイル(白石綿)が検出されました。しかし、11月2日に市は「空気環境測定結果から飛散がないことを確認」と発表し、安全宣言をしています。

しかし、実際には石綿濃度を大幅に低く偽装する分析法が採用されていたことが判明しました。11月2日の発表では、測定の場所や数、実測値が不明であり、市西蒲区役所健康福祉課に尋ねたところ、すべての測定結果が「0.1本未満」と説明されました。

一般的な石綿の空気環境測定では、定量できる下限値は0.056本など、0.1本よりもはるかに小さいことが多いです。しかし、市が採用していた「位相差分散顕微鏡法」という分析法は、石綿濃度を実際の10~100分の1に偽装するため、不正確です。この分析法は、環境省が2010年に公表した「アスベストモニタリングマニュアル4.0」から除外されており、国が使用しないよう求めているのです。

日本ニュース24時間では、新潟市立七浦保育園でのアスベスト検出の問題について取り上げました。安全宣言は実際には偽装されたものであり、園児らの健康リスクが見逃された可能性があります。このような問題が起きることは許されません。今後、新潟市は真相究明に努めるべきです。

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