安倍首相、G7出席へフランスに出発


G7出席のためフランスへ出発する安倍晋三首相と昭恵夫人=23日午前、羽田空港(萩原悠久人撮影)

 安倍晋三首相は23日午前、フランス南西部ビアリッツで24~26日に開かれる先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)に出席するため、政府専用機で羽田空港を出発した。出発を前に官邸で記者団の取材に応じ、「持続的な世界経済の成長、自由貿易の推進、気候変動といった地球規模課題への対応、北朝鮮やイラン情勢といった地域情勢についてしっかりと意見交換し、成果を出していきたい」と語った。

 トランプ米大統領との会談も予定されており、中朝情勢や貿易交渉について協議する。韓国による日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄も踏まえ、ミサイル発射を強行する北朝鮮の問題についても協議する。

 イランの核開発を制限する核合意や自由貿易など、トランプ氏と欧州各国が対立する主要議題で日米欧が結束を示せるかが焦点だ。首脳間の率直な議論を重視するG7議長国の仏マクロン大統領の意向で、史上初めて首脳宣言が採択されない可能性が高まる中、長期政権で各国首脳と信頼関係を築く首相が議論を主導できるか注目される。

 首相はG7開催中、7月に就任したイギリスのジョンソン首相など各国首脳らとも個別に会談する。



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