群馬県議会は23日、臨時議会を開き、退任した2人の副知事の後任に、企業管理者の津久井治男氏(61)と経済産業省課長補佐の宇留賀(うるが)敬一氏(38)を起用する人事案に同意した。当選後、初の議会となる山本一太知事は就任のあいさつで、「県GDPの拡大など5つの重点政策に取り組む」と意気込みを語った。
閉会後、山本知事は両副知事とともに会見に臨み、「津久井氏はバランス感覚とともに県政を熟知している。世耕弘成経産相に人選して頂いた新進気鋭の宇留賀氏は、全国最年少の副知事となる」と語った。
津久井氏は早大卒で昭和57年、県庁に入庁。総務部長などを歴任後、7月から企業管理者に就いていた。津久井氏は会見で「知事をしっかり補佐していく」と述べた。
一方の宇留賀氏は東大卒。平成15年に経済産業省に入省し資源エネルギー庁の政策課長補佐などを歴任。会見では「知事の情熱やエネルギーを政策として実現できるよう支えていく」と抱負を語った。
副知事の任期は4年。企業管理者の後任は未定となっている。
山本知事は、このほか、次期総合計画の方向性について「県民の幸福度を上げることや外国人との共生などを柱としていく」との考えを示した。