任期満了に伴う山形市長選が8日投開票され、無所属現職の佐藤孝弘氏(43)=自民、公明推薦=が、無所属新人の団体役員、石川渉氏(45)=共産推薦=を下し、再選を果たした。
佐藤市政1期4年が主な争点で、佐藤氏は中核市移行やふるさと納税の増収など実績をアピールし「1期4年でチャレンジする山形市政に変わった。経済を回し福祉に回すいい流れを加速させたい」と市政の継続を訴え、市民の健康寿命の延伸、地域公共交通の利便性向上や買い物支援、ICT教育など子育て・教育環境の向上など市民目線の市政実現を訴え、支持された。
再選が決まり佐藤氏は、支援者らを前に「今後の山形市政の方向性を1人でも多くの人に示し負託をいただいた責任を心にとどめ、2期目も山形市発展のために全力を尽くしたい」と抱負を述べた。
石川氏は、福祉先進都市を標榜(ひょうぼう)し、高校3年生までの医療費無料や子育て支援、高齢者福祉の充実など福祉政策を重点に訴えたが、立候補表明の出遅れが響いたことに加え、国民民主、社民両党が自主投票、立憲民主党は自主的支援にとどまるなど野党共闘が実現せず、支持は広がらなかった。
投票率は39・08%(前回56・94%)。当日有権者数は20万5560人。