「ひょっこりはん」再び法廷へ…自転車で危険行為、驚きの動機とは?

千葉県柏市で起きた自転車による道路妨害事件。被告人・成島明彦被告は「ひょっこりはん」という異名を持つ、常習的な危険走行者として知られていた。

2024年10月16日、千葉地裁松戸支部で、成島被告に対する被告人質問が行われた。彼は今年4月、柏市内の道路で自転車に乗り、車の通行を妨害した罪に問われている。

弁護側の質問に対し、成島被告は「反対車線の歩道に渡ろうとしただけ」と主張し、起訴内容を否認した。しかし、捜査関係者の間では、成島被告は「ひょっこりはん」と呼ばれ、自転車で突然飛び出すなどの行為を繰り返していたという。

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過去の犯行歴と「ひょっこり行為」

実は、成島被告の行動が罪に問われたのは、柏市での事件が初めてではない。2019年9月と2020年10月にも逮捕されており、2回目の逮捕時には懲役8か月、罰金20万円の実刑判決を受けている。

2020年10月6日、埼玉県上尾市で、成島被告は通行中の男性の胸倉をつかんだとして、暴行の疑いで逮捕された。当時、彼は2019年9月に上尾市などで走行中の車の前に飛び出すなどして逮捕され、執行猶予期間中だった。

「運転手の驚く顔が見たい」

成島被告は、なぜこのような危険行為を繰り返すのか? その驚きの動機は、「運転手の驚く顔が見たい」というものであった。

彼は埼玉県内では、突然車の前に現れることから「ひょっこりはん」と呼ばれ、ちょっとした有名人になっていた。

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常軌を逸した行動と今後の判決

成島被告の定番スタイルは、金髪のロン毛にマスクとサングラス、黒のスーツ姿。自転車で車の前に出て蛇行運転をしたり、対向車線にはみ出したりする行為を繰り返していた。

2019年7月には、彼の行動が原因で急ブレーキをかけた対向車の男性が怪我をする事件も発生している。

「ひょっこり行為」は当初、SNSで噂になる程度だったが、メディアで報道されるようになり、警察も本格的に捜査に乗り出した。

成島被告の次回公判は、11月27日に開かれる予定だ。常軌を逸した「ひょっこり行為」は、再び法の裁きを受けることになる。