いよいよ会期終盤を迎え、連日多くの来場者で賑わう大阪・関西万博。しかし、その熱気と盛況ぶりは、長時間のパビリオン待ちや、レストランの超満席といった課題も生んでいます。特に厳しい夏の暑さの中で体力を使う万博会場では、効率的な水分・塩分補給と、手軽にエネルギーをチャージできる食事が不可欠です。そこで今回は、大阪・関西万博を10回以上取材し、会場のグルメ事情に精通する人気グルメライターの猫田しげるさんに、パビリオンの待ち時間や熱中症対策にも役立つ「1000円以下のお手軽グルメ」についてお話を伺いました。賢く、そして美味しく万博を楽しむための秘訣をご紹介します。
万博会場で「失敗しない」グルメ選びのコツ
「パビリオンの待ち時間に手分けして買い出しに走れば、世界や日本のご当地料理をちゃっかり満喫できますよ!」と猫田さんは語ります。しかし、万博会場という非日常の空間では、つい冷静な判断を失いがち。「うっかり目についたものを焦って購入して失敗した」という経験は少なくないといいます。猫田さん自身も、以前、あるパビリオン前のスタンドでマフィンを800円で購入したところ、それが自宅近くのスーパーで買える商品だったという苦い経験をしたそうです。
だからこそ、万博でのグルメ選びには「目利き」が重要になります。何度も足を運ぶうちに、その「違い」が分かるようになる、と猫田さんは指摘します。外国のパビリオンやブースであれば、自国の食文化に誇りを持ち、万博に臨んでいるか。日本のショップであれば、世界に恥じない日本の食をアピールする心意気があるかどうか。大げさに聞こえるかもしれませんが、その「心意気」を感じられるかどうかが、満足度の高いグルメ体験に繋がるのです。では、実際に何を食べるべきなのでしょうか?
まずはコレ!熱中症対策にも最適な「京のあっさり漬」
万博でパビリオンに並ぶ前に、まず食べておくべきと猫田さんが真っ先に挙げるのは、意外にも「京のあっさり漬」だといいます。「キュウリかよ!」と驚く人もいるかもしれませんが、これには深い理由があります。厳しい暑さが続く中、水分と塩分補給は熱中症対策として非常に重要だからです。
この「京のあっさり漬」を販売しているのは、【リングサイドマーケットプレイス西1階】にある『おこしやす 京の小路』です。ここは京都物産出品協会が運営しており、京都の食文化や伝統工芸品を取り扱う魅力的なショップです。副支配人の大井義雄さんによると、「暑くなってからこれが飛ぶように売れます。味も『西利』さんなので間違いありませんし」とのこと。確かに、人間の原始的な欲求に訴えかけるこの一品は、どんな揚げ物や炭水化物よりも身体が欲する、最高の休憩食と言えるでしょう。
グルメライターの猫田しげるさんが選ぶ、大阪・関西万博の1000円以下おすすめグルメ
隠れた穴場!『おこしやす 京の小路』で見つけるお手軽&本格グルメ
『おこしやす 京の小路』は、実は万博会場における隠れた「穴場スポット」でもあります。店の入り口には、京都の有名料亭や老舗和食店が手がける弁当類が陳列されていますが、その価格は万博会場の中では圧倒的にリーズナブルで、まるでスーパーマーケットのような手頃な価格帯で提供されています。
特に人気なのは、食べ歩きにも最適な『成見家』の「だし巻サンド」です。こちらはあまりの人気ぶりで、午前中には売り切れてしまうことが多いとのこと。もし、どこかに腰を下ろしてゆっくりと食事をする余裕があるなら、『京佃煮野村』が作る「鮭西京焼きとだし巻弁当」(1674円)も強く推奨されています。錦市場の老舗が手がけるこの弁当は、その惣菜の美味しさで地元の人々にも多くのファンがいる逸品です。これらの「穴場グルメ」を賢く利用して、万博での食体験をより豊かなものにしてください。
参考資料
- Yahoo!ニュース: 「【穴場&最新情報】パビリオンに並んでいる間に買い出し!」 – https://news.yahoo.co.jp/articles/45546fcf662e314e69e556f9043e81ce509eb73f
- FRIDAYデジタル: 「グルメライター猫田しげるさん厳選「1000円以下のお手軽グルメ」」 – https://friday.kodansha.co.jp/article/434460/photo/8b87a4c0?utm_source=yahoonews&utm_medium=referral&utm_campaign=partnerlink