(ブルームバーグ): 三村淳財務官は18日、円相場が1ドル=150円台前半に下落したことに関し、足元の動きはやや一方的との認識を示した上で、為替動向を高い緊張感を持って注視すると語った。省内で記者団の質問に答えた。
三村財務官は、「足元ではやや一方向、あるいは急速な動きも見られると認識している」と指摘。「投機的な動きを含めて為替市場動向を高い緊張感を持って注視していきたい」と述べた。
円は17日海外時間に対ドルで一時150円32銭と8月1日以来の安値を付けた。米国の小売売上高が強い結果となったほか、新規失業保険申請件数も予想外に減少したしたことを受けて利下げ観測が後退し、ドル買い・円売りが強まった。
三村財務官の発言後に円は買い優勢に転じ、150円を挟んだ水準で推移している。
–取材協力:酒井大輔.
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Takashi Umekawa