高市早苗氏、菅原一秀氏の応援演説で見せた“ポスト石破”への戦略とは?

無所属で出馬の菅原一秀氏、高市氏を頼った選挙戦略

10月17日、東京・石神井公園駅前に自民党の高市早苗前経済安保大臣の姿がありました。衆議院選挙に東京9区から無所属で出馬している菅原一秀氏の応援演説のためです。

菅原氏といえば、2019年に公職選挙法違反で略式起訴され、公民権停止処分を受けていました。2024年7月に公民権が回復し、自民党への復党も認められましたが、今回の選挙は“無所属”での出馬を選択。その背景には、イメージ戦略という側面もあると political commentator は指摘しています。

菅原氏の選挙ポスターには、「高市早苗 来たる!!」の文字が躍り、高市氏への期待の高さが伺えます。

高市氏、菅原氏への感謝の言葉を述べる

多くの聴衆が集まる中、高市氏は菅原氏への感謝の言葉を述べました。「菅原さんは何度も電話をくれ『みんな高市さんを応援しているので、がんばって戦え』と言ってくれた」

政治評論家は、この高市氏の行動は、9月の自民党総裁選で石破茂首相に敗れたものの、すでに“ポスト石破”として期待されている彼女が、次の総裁選を見据えての行動だと分析しています。

“非公認のプリンセス”となるか?

高市氏は、今回の衆院選では、旧安倍派の“裏金議員”などを中心に応援しているようです。これは、非公認や比例重複を認められなかった議員たちにとって、保守層に人気の高い高市氏の“おこぼれ”にあずかりたいという思惑があるためです。

しかし、あまりにも非主流派の議員ばかり応援していると、“非公認のプリンセス”ともいうべき状態になってしまう可能性も秘めている、と political commentator は指摘しています。

東京9区の選挙戦の行方は?

東京9区では、当初公認予定だった今村洋史氏が収支報告書への不記載で非公認となり、出馬を断念。そのため、菅原氏と立憲民主党・山岸一生氏による大接戦が予想されています。

菅原氏にとって、今回の選挙は、激戦を制して功績を手にし、堂々と自民党に返り咲くための重要な戦いとなっています。高市氏の応援演説が、どのような影響を与えるのか、注目が集まります。

菅原氏の選挙戦略、成功なるか?

菅原氏は、高市氏の知名度と人気にあやかり、選挙戦を有利に進めようとしています。

高市早苗氏、菅原一秀氏の応援演説で見せた“ポスト石破”への戦略とは?

高市氏もまた、次の総裁選を見据え、自身の影響力を高めようとしています。

今回の選挙の結果は、今後の自民党の勢力図を占う上でも、重要な意味を持つと言えるでしょう。

まとめ

今回の記事では、高市早苗氏が菅原一秀氏の応援演説を行ったこと、そして、その背景にある政治的な思惑について解説しました。

今後の選挙戦の行方、そして、自民党の勢力図がどのように変化していくのか、引き続き注目していく必要があるでしょう。