石破内閣、船出は順風満帆とはいかず?支持率低迷と党内抗争の影

石破新内閣が発足し、国民の期待が高まる一方で、早くも課題が山積しているようです。今回は、石破内閣の現状と、その行く手に待ち受けるであろう困難について解説していきます。

国民の期待と現実のギャップ?石破内閣の支持率

大手メディアの世論調査によると、石破内閣の支持率は50%前後と、決して低い数字ではありません。しかし、岸田前内閣と比較すると倍増しており、総理大臣になってほしい人物として常に上位にランクインしていた石破氏としては、やや期待外れの結果と言えるでしょう。

その原因の一つとして考えられるのが、自民党「裏金議員」への対応です。石破首相は、12名の議員を公認しないという決断を下しましたが、その線引きの曖昧さが批判を浴び、国民の不信感を招いた可能性があります。

石破カラーと党内抗争の火種

「石破カラーを出せば、国民は喜ぶ。党内は怒る」。

この言葉は、石破首相の政治姿勢と、彼が抱えるジレンマをよく表しています。今回の「裏金議員」問題でも、石破首相は自身の信念に基づいて対応した結果、党内の反発を買ってしまったと言えるでしょう。

例えば、同じ役職停止1年の処分を受けた議員でも、政倫審での説明の有無によって公認・非公認が分かれたケースや、選挙区当選と比例復活で扱いが異なったケースなど、公平性に欠ける点が目立ちます。

このような状況下、選挙後には自民党内で激しい抗争が勃発する可能性も否定できません。石破首相は、党内の不満を抑えつつ、自身の政策を推し進めていけるのでしょうか?

大連立の可能性と政策活動費問題

国会での党首討論では、野田佳彦立憲民主党代表が石破首相に「優しい」姿勢を見せたことが話題となりました。選挙後の大連立の可能性も視野に入れているのでしょうか?

もし、自民党と立憲民主党が大連立を組むことになれば、石破首相が以前から主張していた増税路線が進む可能性があります。国民への負担増につながる可能性もあり、今後の動向に注目が集まります。

また、選挙活動費問題も石破内閣にとって大きな火種となりそうです。石破首相は「合法な範囲内で抑制的に使う」と釈明しましたが、国民の厳しい目が向けられていることを忘れてはなりません。

石破内閣の未来は?

石破茂首相石破茂首相

石破内閣は、国民の期待を背負ってスタートしましたが、早くも厳しい現実に直面しています。支持率の低迷、党内抗争の影、そして政策課題の数々。石破首相は、これらの困難を乗り越え、国民のための政治を実現することができるのでしょうか?

今後の政局から目が離せません。