欧州中央銀行(ECB)は17日の理事会で2会合連続となる追加利下げを決めた。民間銀行がECBにお金を預ける際の金利(預金金利)を0.25%幅引き下げ、年3.25%とする。インフレが落ち着いていることに加え、景気減速の懸念も強まっていることから、経済を下支えする狙いとみられる。
主要政策金利も0.25%幅引き下げ、3.40%とする。ECBは6月に4年9カ月ぶりに利下げをした後、9月にも2会合ぶりに利下げをしており、利下げは今年に入り3度目になる。2会合連続で利下げに踏み切るのは13年ぶり。
ユーロ圏(20カ国)の消費者物価上昇率は、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー高などを受け、2022年10月に前年同月比10.6%と過去最高を記録。その後、エネルギー価格の下落などから今年9月には1.7%と3年3カ月ぶりに2%を下回った。
朝日新聞社