近年、深刻化する日本の認知症問題。2025年には高齢者の5人に1人、2040年には3人に1人が認知症もしくはその前段階に陥ると予測されています。
「自分はまだ大丈夫」「認知症は高齢者の病気」そう考えていませんか?実は認知症予防は40代~64代の過ごし方が鍵となります。
今回は、多忙なビジネスパーソンに向けて、日常生活に取り入れやすい効果的な認知症予防策を3つご紹介します。
忙しいあなたへ!今日からできる簡単認知症予防対策3選
認知症は、脳の神経細胞がダメージを受けることで発症すると考えられています。そのため、予防には脳を活性化し、神経細胞を保護することが重要です。
1. 掃除・片付けで脳を活性化!
アメリカのラッシュ大学アルツハイマー病センターの研究によると、掃除などの身体活動が多いほど認知症リスクが低下するという結果が出ています。
掃除や片付けは、ただ体を動かすだけでなく、空間認識能力や判断力、計画力など、脳全体の活性化に繋がります。
例えば、部屋の片付けや床掃除は、普段使わない脳の部分を刺激し、脳の健康維持を促します。
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2. 読書・新聞で脳を鍛える!
千葉大学の研究によると、読書や新聞を読む習慣がある人は、そうでない人と比べて認知症リスクが20~29%低いという結果が出ています。
読書は、文章を理解し記憶する過程で脳全体を刺激し、神経回路を強化する効果があります。
特に物語を読む場合は、想像力や記憶力がより強く求められるため、脳の活性化に効果的です。
毎日長時間を費やす必要はありません。通勤時間や就寝前の5分、10分だけでも構いません。隙間時間を有効活用して、情報収集と脳トレを同時に行いましょう。
3. 運動&脳トレでさらに効果アップ!
運動が認知症予防に効果的であることは広く知られていますが、忙しいビジネスパーソンには、効率良く効果を得られる運動方法がおすすめです。
そこでおすすめなのが「コグニサイズ」と呼ばれる運動です。
コグニサイズは、ウォーキングや階段の上り下りなど、運動しながら計算やしりとりなど頭を使う運動です。
例えば、通勤時にエレベーターではなく階段を使う際に、頭の中でしりとりをするなど、意識して運動を取り入れてみましょう。
また、脳トレには「1分間瞬読ドリル」がおすすめです。
1分間という短時間で、記憶力、判断力、思考力、発想力、読解力、集中力を鍛えることができます。ゲーム感覚で楽しく脳を活性化させましょう。
まとめ|認知症予防は今日から!
認知症は、決して他人事ではありません。
しかし、毎日の生活の中で少しの工夫をすることで、予防対策を行うことができます。
今日からご紹介した3つの方法を実践して、認知症を予防し、健康的な日々を送るために、今からできることを始めてみましょう。