交通事故で小学1年生だった娘を亡くした北九州市若松区の池田かおりさん(50)が、福岡市西区の福岡県立玄洋高で講演し、全校生徒約600人にまな娘を失った悲痛や命の尊さを訴えた。
池田さんの四女・陽菜さん(当時6歳)は2016年12月9日、若松区で自転車に乗って遊びに行く途中、交差点で乗用車にはねられて亡くなった。
今月上旬にあった講演で、池田さんは事故を知った当時を「全身の血液が逆流するような、立っていられないような感覚だった」とし、「今までの日常がこんなにもかけがえのない日々だったと思い知った。奇跡の連続である毎日を大切にしてほしい」と呼びかけた。
講演を聴いた3年の生徒(17)は、「命が一番大切で、被害者にも加害者にもならないよう、交通ルールをしっかりと守りたい」と話していた。