中国製旅客機C919、南米進出なるか?ブラジル航空会社が購入を検討

中国製旅客機C919とは?

中国が開発した国産ジェット旅客機「C919」が、新たな展開を見せています。2024年9月現在、C919は欧米の安全基準である「型式証明」を取得できていませんが、遠く離れたブラジルの航空会社が購入を検討しているとの報道があり、注目を集めています。

C919は、エアバスA320やボーイング737と競合する150~170席クラスの小型ジェット旅客機です。現在、中国国内の航空会社によって運航されていますが、中国政府はC919を世界市場に投入することを目指しており、海外企業からの受注獲得に力を入れています。

ブラジルの航空会社がC919に注目する理由とは?

今回、C919の購入を検討していると報じられているのは、ブラジルのチャーター航空会社「トタル・リンハス・アレアス」です。

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トタル・リンハス・アレアスは、現在ボーイング737や727などを保有していますが、老朽化が進んでいるため、新型機の導入を検討しているとみられています。

C919は、A320や737に比べて価格が安いことが魅力です。また、中国政府がC919の購入者に手厚い融資や税制優遇措置を提供していることも、トタル・リンハス・アレアスにとって魅力的な点だと考えられています。

C919、南米進出の鍵は?

C919が南米市場に進出するためには、いくつかの課題をクリアする必要があります。

まず、欧米の「型式証明」を取得することが必要です。「型式証明」を取得することで、C919の安全性に対する信頼が高まり、南米の航空会社が導入しやすくなると考えられます。

また、C919のアフターサービス体制を充実させることも重要です。南米は中国から遠く離れているため、迅速かつ適切なアフターサービスを提供できる体制を構築することが、C919の普及には欠かせません。

C919の動向に注目が集まる

C919が南米市場に進出するかどうかは、今後の中国航空産業の発展を占う上でも重要な意味を持つことになります。

もし、トタル・リンハス・アレアスがC919を購入すれば、他の南米の航空会社もC919の導入を検討する可能性があります。そうなれば、C919は世界市場でA320や737と肩を並べる存在になるかもしれません。

C919の動向から、今後も目が離せません。