秋雨前線が停滞し、雨の日が続く日本列島。 普段は安全な道でも、雨で滑りやすくなることで、思わぬ事故に繋がるケースが増加しています。 今回は、福島県と愛知県で発生した、雨の日の危険運転を捉えた衝撃映像と共に、ドライバーが注意すべきポイントを専門家に伺いました。
カーブでまさかのスピン!一歩間違えれば大事故に…
福島県田村市で撮影されたドライブレコーダーの映像。 雨の中、カーブに差し掛かった黒い車が、突然コントロールを失い、激しくスピン! 180度回転し、逆向きに停車しました。 幸いにも周囲に車両はおらず、衝突は免れましたが、一歩間違えれば大事故に繋がる危険な状況でした。
福島県で発生した、雨の日のカーブでのスピン事故
映像を撮影したドライバーは、「雨の中でのスピードの出し過ぎが原因ではないか」と証言。 実際、雨の日は路面が滑りやすくなるため、晴天時よりもスピードを控えめにし、車間距離を十分に保つことが重要です。
自動車安全運転協会の専門家は、「雨の日はタイヤと路面の摩擦係数が低下し、スリップしやすくなる。 特に、カーブでは遠心力が加わるため、より一層注意が必要だ」と指摘しています。 また、「スピードの出し過ぎだけでなく、急ハンドルや急ブレーキもスリップの原因となるため、運転操作は常に穏やかに、慎重に行うように心がけてほしい」と注意を呼びかけています。
視界不良の中での危険な割り込み! その行動、本当に安全?
愛知県豊川市では、雨による視界不良の中、危険な割り込みをする白い車が撮影されました。 撮影された映像には、信号待ちで停車中のワンボックスカーの前に、白い車が強引に割り込んでくる様子が映っています。
愛知県で発生した、雨の日の危険な割り込み
撮影者は、「白い車は、自分が曲がるのを邪魔されたと思い込み、危険な割り込みをしたのではないか」と推測。 そして、「雨の日は視界が悪くなるため、周囲の状況をしっかり確認することが大切。 焦らず、安全確認を徹底した上で、ゆとりを持った運転を心がけてほしい」と話しています。
交通心理学の専門家は、「雨の日はドライバー自身がイライラしやすく、感情的になりやすい状態であることを自覚することが重要だ。 カッとなったり、焦ったりせず、深呼吸をするなどして心を落ち着かせることが、安全運転に繋がる」と助言しています。
雨の日の運転は危険がいっぱい! 安全運転で大切な命を守ろう
今回ご紹介した2つの事例は、どちらも一歩間違えれば大きな事故に繋がりかねない危険なものでした。 雨の日は、晴天時以上に安全運転を心がけることが重要です。 スリップ事故や視界不良による事故を防ぐために、スピードを控えめにする、車間距離を十分に保つ、こまめな安全確認を徹底するなど、基本的な交通ルールを守り、安全運転を心がけましょう。