公明党徳島県本部代表で県議を務める古川広志容疑者(64)が、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで11月29日に逮捕されたことが発表され、日本社会に大きな衝撃が走っています。その犯行内容は「まさか」と形容されるほど悪質極まりないものでした。
派遣型風俗店の従業員を盗撮か
逮捕された古川広志容疑者は、11月28日夜、宿泊先の東京都港区赤坂にあるビジネスホテルの一室で、派遣型風俗店の20代の女性従業員の裸などをスマートフォンで盗撮した疑いが持たれています。女性が撮影されていることに気づき警察に相談したことで事件が発覚しました。調べに対し古川容疑者は容疑を認め、「過去にも同じことをやったことがある」と供述していると報じられています。
公明党徳島県本部代表で県議の古川広志容疑者。性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで逮捕された際の写真(本人のFacebookより)
古川容疑者は県の職員を経て2015年に県議に初当選し、現在は3期目を務めていました。その立場を顧みない蛮行は、世間を大きく驚かせ、多くの支持者にも激震が走っています。
公明党、古川容疑者の行為を厳しく非難
逮捕が公表された11月29日、公明党は公式X(旧ツイッター)で「お詫びの談話」を掲載しました。談話では、「弁護士の接見により事実関係を確認した結果、到底容認できない行為があったことが明らかになりました」と述べ、古川容疑者の犯行を厳しく糾弾しています。
党は、その行為を「極めて非倫理的で人権を侵害する重大な犯罪容疑であり、公明党議員として遵守すべき綱領・規約、さらには国民の模範となるべき政治倫理規範に照らして、党の名誉を著しく損なう行為」と批判しました。
議員辞職の意向と今後の処分
公明党は古川容疑者の処分について、「状況を重く受け止め、速やかに中央幹事会を招集し、中央規律委員会に対し規律処分の検討を指示し、厳正に対応してまいります」と表明しています。
12月1日には、古川容疑者本人が議員辞職の意向を示していることを、公明党徳島県本部幹事長の梶原一哉県議が明らかにしました。公明党への問い合わせに対しては、「中央幹事会はすでに開催し、現在、中央規律委員会で手続きの最中です。本人に通知でき次第、処分について発表させていただきます」との回答がありました。
掲げていた政治理念との乖離
古川容疑者は公式サイトで、「自己研さんに励み、清廉潔白で誠実な政治を心がけ、高齢者や女性の皆さまはもとより、若い人たちからも信頼されるよう、日々、成長を図って参ります」と誓っていました。 また、座右の銘には「労苦と使命の中にのみ人生の価値(たから)は生まれる」という言葉を掲げていたことも報じられています。
梶原県議が「本当に残念で、信じられないという気持ちだ」と語るように、古川容疑者の行為は、彼が掲げていた政治理念や有権者からの信頼を著しく裏切るものでした。
今回の逮捕劇は、公職にある者の倫理観が改めて問われる事態となりました。白日の元に晒された悪行に対し、法に基づいた適切な処罰と、それに伴う政治的・社会的な責任が厳しく求められます。





