【中国SNS】朝鮮半島有事に乗じたフェイクニュース拡散が横行!収益目的の悪質行為に専門家から懸念の声も

中国のSNSでは、北朝鮮の度重なる脅迫が続く中、朝鮮半島における危機を煽り立てるフェイクニュースが拡散し、問題となっています。金銭目的で作成されたとみられる悪質な動画は、不安を煽るだけでなく、中国自身の信頼性にも悪影響を及ぼす可能性があると専門家は指摘しています。

中国SNSで拡散するセンセーショナルなフェイク動画

中国のショート動画SNSでは、「韓国大統領府は間もなく廃墟と化す」「ソウルと仁川では1時間で20万人以上の死傷者が出る」といったセンセーショナルな見出しの動画が拡散されています。

これらの動画は、北朝鮮による京義線爆破の報道など、朝鮮半島における緊張の高まりに乗じて作成されたとみられ、「アジアの戦争危機」「韓国は砲撃の準備」といった刺激的なタイトルでユーザーの関心を集めています。

中には、韓国の国軍の日に合わせて行われた街頭行進の様子を「19カ国の連合軍が大韓民国に上陸した」と偽って拡散する悪質なケースも確認されています。

中国のSNSで拡散されたフェイクニュースの例中国のSNSで拡散されたフェイクニュースの例

フェイク動画を信じる中国人も…専門家からは懸念の声

これらの動画は、アクセス数を稼ぐことを目的として作成されたものがほとんどですが、中には内容を鵜呑みにしてしまう中国人もいるようです。

中国の観光客からは「(動画の)80%は信じている」「習慣的にこのような動画を見ている。たまに面白いから」といった声が聞かれました。

しかし、専門家からは、このようなフェイクニュースの拡散は看過できない問題だと指摘されています。

北朝鮮大学院大学の梁茂進総長は、「一部の商業主義的な金もうけを目的とした行為が横行している」と警鐘を鳴らしています。

フェイクニュースの拡散は、中国自身の信頼性を損ない、国際社会における立場を危うくする可能性も孕んでいます。

まとめ:フェイクニュースとの向き合い方が問われる時代に

中国SNSで拡散する朝鮮半島関連のフェイクニュースは、収益目的の悪質な行為だけでなく、国際的な信頼関係を損なう危険性もはらんでいます。

情報を選別し、真偽を見極めるリテラシーがますます重要となる中、私たち一人ひとりがフェイクニュースとの向き合い方を問われていると言えるでしょう。