[20日 ロイター] – ウクライナ軍参謀本部は20日、ロシア領内の奥深くにある軍用爆発物製造会社と、リペツク州の軍用飛行場の貯蔵施設を夜間に攻撃したと発表した。
ロシア国防省は、防空部隊がウクライナのドローン(無人機)110機を撃墜したと発表した。このうち1機はモスクワ地方、43機は国境地帯のクルスク、27機は南西部リペツク地方の上空で撃墜したという。
ロシアのテレグラムチャンネル「SHOT」は、モスクワの東約400キロに位置するニジニ・ノブゴロド州ジェルジンスク市にある国営企業Ya・M・スヴェルドロフをドローンが攻撃しようとしたと報じた。
この爆発物工場は2022年2月に開始されたウクライナ侵攻でロシア軍が使用した爆発物製造施設としては最大規模で、米国と欧州連合(EU)の制裁対象となっている。
ウクライナ軍は攻撃による被害を評価中だとしている。
ニジニ・ノブゴロド州知事は、ジェルジンスク市の工業地帯へのドローン攻撃で消防士4人が軽傷を負ったと述べたが、攻撃の標的には言及しなかった。
ロシア国防省はウクライナの無人機8機をニジニ・ノブゴロド上空で撃墜したとテレグラムに投稿。SHOTは工場周辺で大きな爆発や白煙の目撃情報を伝えた。
ロイターは独自にこの報道を検証できていない。