ドラッグストア戦争勃発!独自戦略で生き残りをかけた戦い

近年、全国各地で「ドラッグストア」が急増し、その数は約2万店舗にものぼります。薬や日用品だけでなく、商品の種類も幅広くなってきています。出店ラッシュが続く中、各ドラッグストアは生き残りをかけて、それぞれの強みを生かした差別化戦略を展開しています。今回は、顧客の心を掴んで離さない、ドラッグストアの独自戦略に迫ります。

プライベートブランドで勝負!ウエルシア薬局の戦略

業界内売上高1位を誇る「ウエルシア薬局」。数多くの薬や健康食品が販売される中、ウエルシア薬局が最も力を入れているのが、「ここでしか買えない」商品です。

ドラッグストア戦争勃発!独自戦略で生き残りをかけた戦い

ウエルシアホールディングスの商品企画部長、岡本貴さんは、「『からだウエルシア・暮らしウエルシア』というブランドは、中身にこだわりの詰まった商品が多い」と語ります。

ドラッグストア戦争勃発!独自戦略で生き残りをかけた戦い

自社が中心となって企画・製造するプライベートブランドは、イオングループという企業規模の大きさを武器に、薬局ならではの「健康」を意識。その商品数は、約300種類にも及びます。

来店客からは、「お値段もお手頃なのに加え、ウエルシアだから間違いないという安心感がある」という声も聞かれます。

ドラッグストア戦争勃発!独自戦略で生き残りをかけた戦い

さらに、コロナ禍で需要が高まり、激しい商品開発競争が繰り広げられている「冷凍食品」までも、独自に開発しています。

例えば、「あの店主がつくったメニューにはない炒飯」という、気になるネーミングの冷凍チャーハン。

ドラッグストア戦争勃発!独自戦略で生き残りをかけた戦い

この「あの店主」とは、東京で有名なラーメン店の店主のこと。人気の醤油ラーメンをベースに、オリジナルの鶏油チャーハンを開発しました。

ドラッグストア戦争勃発!独自戦略で生き残りをかけた戦い

また、この夏に人気だったのが、「ひと口でメロメロになるクラウンメロンアイス」。「ロ」と「口」の多さが、クスッと笑いを誘うネーミングです。

ドラッグストア戦争勃発!独自戦略で生き残りをかけた戦い

果物の王様として知られるマスクメロンの中でも、最高峰といわれる「クラウンメロン」を贅沢に使用したアイスは、まさに「メロメロになるほど、甘くて濃厚」と評判です。

ウエルシア薬局は、このようにプライベートブランドの強みを生かして、顧客の心を掴んで離さない戦略を展開しています。