スゴいデザインの「空飛ぶクルマ」
2024年10月に開催の「2024国際航空宇宙展」で、スバルがまるでUFOのような形状をした巨大な物体を展示していました。先端には同社のエンブレムが輝くものの、車体らしきもののまわりを取り囲むように、扇風機を横に寝かせたような形状の巨大なプロペラらしきものが5基設置されているのです。
これは同社が2023年に発表した「エアモビリティ コンセプト」で、広く「空飛ぶクルマ」とも呼ばれる次世代モビリティです。この機体は垂直離着陸が可能な、いわゆるe-VTOLのスタイルですが、レーシングカーのようなコックピットが採用されているほか、エンブレムのほか、最近の自動車をイメージさせるフロントやリアのランプなども設置されています。なお、この機はすでに飛行実証を終えているとのことです。
この「エアモビリティ コンセプト」は電動化や自動化技術が進化し、航空機の世界でも「空の移動革命」を実現する新たなエアモビリティへの期待が高まっているなかで、同社が目指す「より自由な移動」の未来を示したコンセプトモデルとしています。
自動車メーカーとして名高いスバルですが、そのルーツは航空機メーカーの「中島飛行機」であるほか、現代でも航空機産業を主要事業のひとつとしています。たとえば、ボーイングの旅客機「787」は、同社が中央翼部分の開発に参画し製造を手掛けています。
今回の同社のブースでは「エアモビリティ コンセプト」展示に加え、航空自衛隊向け初等練習機「T-7」の模型の展示やボーイング787中央翼の製造工程を映像で紹介するコーナーなどが設置されています。
乗りものニュース編集部