【悲報】自転車競技の英雄クリス・ホイ氏、末期がんと闘病中。余命わずか2~4年

英国が誇る自転車競技のレジェンド、クリス・ホイ氏が末期がんと診断され、余命2~4年であることを公表しました。48歳という若さでの宣告に、世界中のファンから悲しみの声が上がっています。

オリンピック6冠の輝かしいキャリアに影を落とす病魔

ホイ氏は2000年のシドニー五輪からオリンピックに出場し、トラック競技で通算6個の金メダルを獲得した英国自転車界の英雄です。爆発的なスピードと華麗なテクニックで観衆を魅了し、北京五輪では3冠を達成するなど、まさに「自転車競技の申し子」と呼ぶにふさわしい活躍を見せてきました。

クリス・ホイ氏がトラック競技で活躍する姿クリス・ホイ氏がトラック競技で活躍する姿

しかし、栄光の裏で、ホイ氏は病魔に侵されていました。昨年9月に肩の痛みを訴えて病院を受診したところ、腫瘍が見つかり、精密検査の結果、前立腺がんと診断されました。 がんはすでに骨にまで転移しており、肩、骨盤、股関節、脊椎、肋骨にも腫瘍が確認されたといいます。

「これはオリンピックより大きい。人生に感謝し、喜びを見つけること」

ホイ氏は英紙サンデー・タイムズのインタビューに対し、「不自然に思えるかもしれないが、これが自然なこと。私たちは皆、生まれて、そして死んでいく。これはその過程の一部に過ぎない」と語っています。 さらに、「私はとても前向きだし、心から幸せだ。これはオリンピックよりも大きい。何よりも大きい。これは人生に感謝し、喜びを見つけることなんだ」と力強く前向きな姿勢を見せています。

妻も難病と闘うホイ氏を支える

ホイ氏を襲った悲劇はこれだけではありません。がんと診断されたわずか1か月後には、妻のサラさんが多発性硬化症と診断されたのです。ホイ氏は「なぜ自分たちなんだ? どうなっているんだ? 現実とは思えなかった。あまりにも大きな衝撃だった」と当時の心境を語っています。

ロンドン五輪で金メダルを獲得したクリス・ホイ氏ロンドン五輪で金メダルを獲得したクリス・ホイ氏

自転車競技への情熱は消えず

過酷な運命に立ち向かうホイ氏ですが、自転車競技への情熱は消えていません。引退後はBBCの解説者を務め、現在はデンマークで開催されている自転車競技選手権を取材しています。

20日には自身のインスタグラムにBBC取材班との写真を投稿し、「私は元気で前向きです。皆さんの愛情と支援に圧倒されています。前へ!」と力強いメッセージを発信しました。

ホイ氏の闘病生活は始まったばかりですが、彼が残した功績と力強い言葉は、多くの人々に勇気を与え続けるでしょう。