日本の街を変えた?急増する外国人「観光客じゃないんです」の正体

秋といえば、紅葉狩りなど旅行に最適な季節。街には大きなスーツケースを持った観光客の姿が目立ちますよね。特に、外国人観光客の姿は、もはや見慣れた光景となりました。

スーツケースを持って歩く外国人観光客スーツケースを持って歩く外国人観光客

日本政府観光局の発表によると、2023年1月から8月までに日本を訪れた外国人観光客数は、累計で2400万人を突破。コロナ禍前の2019年と比較しても増加しており、観光業界の復活が期待されています。

中国人に代わり急増中の国とは?

外国人観光客の出身国を見てみると、コロナ禍前は中国人がトップでしたが、現在は韓国人が1位となっています。中国からの観光客数は回復傾向にあるものの、以前ほどの勢いはありません。

では、次に多いのは? 実は、近年増加しているのが、日本で生活する「在留外国人」なのです。

静かな増加、在留外国人の実態

出入国在留管理庁によると、2023年末現在の在留外国人数は341万人に達し、前年から10.9%も増加しています。

街中でスマートフォンを操作する外国人街中でスマートフォンを操作する外国人

在留外国人の内訳は、永住者、技能実習生、技術・人文知識・国際業務従事者、留学生、特別永住者など様々です。

近年増加が目立つのは、高度な知識や技術を持った技術・人文知識・国際業務従事者や留学生です。彼らは日本の企業で働き、日本の大学で学び、日本の社会に貢献しています。

在留外国人が多い都道府県はどこ?

在留外国人が最も多いのは東京都です。2023年末時点の東京都の在留外国人数は約66万3000人で、前年より約6万7000人も増加しました。

東京都の人口増加の要因として、在留外国人の増加は無視できないものとなっています。

これからの日本と在留外国人

在留外国人の増加は、日本の社会、経済、文化に大きな影響を与える可能性を秘めています。

多様な文化や価値観が共存する社会を実現するためには、日本人と在留外国人が互いに理解し、協力していくことが重要です。