仕事と子育ての両立は、多くの女性にとって切実な問題です。今回は、3年間の育児休暇を経て職場復帰を果たしたものの、1年後に退職を選んだ伊東さん(仮名・33歳)にお話を伺いました。3人のお子さんを育てながら、フリーランスとして活躍する伊東さん。仕事と子育ての両立の難しさ、そして退職を決意した理由について赤裸々に語ってくれました。
2児の母、3年間の育休を経て職場復帰を決意
伊東さんは、2人のお子さんを育てながら、以前は会社員として働いていました。第1子、第2子と出産し、3年間の育休を取得。その後、職場復帰を果たしました。
現実は甘くなかった…仕事と育児の両立の壁
職場復帰 당시、上のお子さんは2歳、下のお子さんは生後10ヶ月。保育園に預けながら、仕事と育児の両立を目指しました。しかし、現実は伊東さんの想像をはるかに超える厳しさでした。
朝8時に家を出て、子どもたちを保育園に送り届け、9時半に出社。夕方5時前に仕事を終えて保育園へお迎えに行き、夕食の準備、そして寝かしつけ…。慌ただしい毎日の中で、自分の時間を持つことなど到底不可能でした。
夫の育休取得も…頼れる人がいないワンオペ育児の負担
伊東さんの夫は育児に協力的で、育休を取得してくれたといいます。当時、男性の育休取得は珍しく、メディアに取り上げられることもあったそう。しかし、育休期間は女性に比べて短く、第1子の時は3ヶ月、第2子の時はわずか1ヶ月。夫の育休取得は、伊東さんの負担を軽減するには至りませんでした。
さらに、伊東さんの両親は遠方に住んでおり、頼れる人が近くにいないという状況も、負担を増大させる一因となりました。仕事と家事、育児を一人で抱え込み、心身ともに疲弊していく日々。周囲からは「無理しないで」と心配されることもあったといいます。
理解ある職場からの言葉…それでも退職を選んだ理由
伊東さんの職場は、子育てに理解があり、周囲の同僚もサポートしてくれたといいます。「休みを取っていいよ」「お子さん優先してね」…温かい言葉をかけてもらえる度に、伊東さんは感謝の気持ちでいっぱいでした。
しかし、そんな恵まれた環境にいながらも、伊東さんは退職という決断を下します。
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「仕事も子育ても、どちらも手を抜きたくない」
そんな思いを抱きながらも、限られた時間の中で、仕事と育児を両立させることの難しさに直面した伊東さん。
「このままでは、自分自身が壊れてしまう…」
葛藤の末、伊東さんは退職を決意。現在は、フリーランスとして働きながら、自分らしいワークライフバランスを実現しています。
まとめ
今回は、3年間の育休を経て職場復帰を果たしたものの、1年後に退職を選んだ伊東さんの体験談をご紹介しました。
仕事と子育ての両立は、多くの女性にとって永遠のテーマと言えるでしょう。伊東さんのように、周囲の理解やサポートがあっても、現実は厳しいと感じる女性は少なくありません。
重要なのは、自分の置かれた状況に合わせて、無理のない選択をすること。そして、自分らしい働き方、生き方を見つけていくことなのかもしれません。