劇場版アニメ「狂気山脈 ネイキッド・ピーク」製作白紙に アニメスタジオが制作から降板、支援者には返金へ

夢の企画に暗雲…「狂気山脈 ネイキッド・ピーク」製作白紙の舞台裏

多くのファンから待望されていた劇場版アニメ「狂気山脈 ネイキッド・ピーク」の製作が白紙になったことが発表され、関係者に衝撃が走っています。TRPG界隈のみならず、アニメファンからも注目を集めていた本作。一体、製作の舞台裏で何が起こったのでしょうか?

クラウドファンディングで2億円超を調達も…

「狂気山脈 ネイキッド・ピーク」は、H.P.ラブクラフトの小説「狂気の山脈にて」の世界観をベースにした、まだら牛氏による人気TRPGシナリオ「狂気山脈~邪神の山嶺~」を原作としたアニメ映画です。

2021年には、第1回クラウドファンディングで約1.2億円もの支援を集め、パイロットフィルムを完成させました。さらに、2023年の第2回クラウドファンディングでは、本編製作を目指し、なんと2億円を超える支援金が集まりました。

劇場版アニメ「狂気山脈 ネイキッド・ピーク」製作白紙に アニメスタジオが制作から降板、支援者には返金へ

アニメスタジオの降板が決定打に

順風満帆に見えたプロジェクトでしたが、今年9月末、一緒に映画製作を進めていたアニメスタジオが突如、製作から降板することを表明しました。これにより、スタジオを前提とした製作体制は崩壊、白紙に戻ることが決定づけられました。

製作総指揮を務めるまだら牛氏は、活動報告ページで「このようなご報告となり大変申し訳ございません」と謝罪。支援者に対しては、希望者への返金対応を行うことを明らかにしました。

再始動へ! 新たな体制で製作を目指す

製作白紙という苦渋の決断を下した一方で、まだら牛氏はアニメ映画化を諦めていません。自身の会社であるフォレスト・リミットを主体とした新たな体制で、プリプロダクションを継続していくことを発表しました。

目標は、2025年12月末までにVコンテを完成させること。現在、共に作品を作り上げる制作スタッフを募集しており、再始動に向けた動きを加速させています。

支援者からは応援の声も

突然の発表に、落胆の声が上がる一方で、「新たな体制での製作開始を応援しています!」「諦めずに作品を完成させてほしい」といった、応援の声も多数寄せられています。

「狂気山脈 ネイキッド・ピーク」が再び動き出すことを、多くのファンが待ち望んでいます。