秋になり、過ごしやすい気候と思いきや、日中は夏のように暑かったり、夜は急に冷え込んだりと、気温の変化が激しい日が続いていませんか? このような「寒暖差」は、体に大きな負担をかけ、体調を崩す原因になることも。
今回は、東洋医学の観点から、寒暖差で体調を崩しやすい原因や、その対策となる今日からできる簡単なセルフケア方法をご紹介します。
寒暖差が体に与える影響とは?
私たちの体は、常に体温を一定に保とうとする働きがあります。これを「恒常性(ホメオスタシス)」と言います。 しかし、大きな気温差にさらされると、体温調節機能が乱れ、自律神経のバランスが崩れやすくなります。
東洋医学では、この自律神経の調整を「気」が行っているとされています。「気」は全身を巡り、健康を維持するエネルギーのようなもの。気温差は、この「気」の巡りを悪くする要因の一つと考えられています。
寒暖差で起こりやすい不調
寒暖差によって自律神経のバランスが乱れると、様々な不調が現れます。
自律神経の乱れによる症状例
- めまい
- 頭痛
- 肩こり
- 腰痛
- 倦怠感
- 胃痛
- 食欲不振
- 便秘
- 下痢
- 不眠
- 冷え
- むくみ
- のぼせ
- 顔のほてり
- 気分の落ち込み
- イライラ
などが挙げられます。
注目の症状:膀胱炎
近年、寒暖差による不調として、膀胱炎の訴えが増えています。膀胱炎は、細菌感染によって起こる場合が多いですが、寒暖差による自律神経の乱れから引き起こされるケースもあると言われています。
寒暖差に負けない!今日からできる簡単セルフケア
寒暖差に負けない体を作るために、日常生活でできる簡単なセルフケアを取り入れてみましょう。
体温調節を意識した服装選び
気温の変化に対応しやすいよう、重ね着をしたり、ストールやカーディガンなどを活用して、こまめな体温調節を心がけましょう。
質の高い睡眠を確保
自律神経のバランスを整えるためには、質の高い睡眠が不可欠です。寝る前にスマホやパソコンの画面を見る時間を減らし、リラックスできる環境を整えましょう。
バランスの取れた食事
免疫力を高めるためには、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。特に、ビタミン、ミネラルを多く含む野菜や果物を積極的に摂ることがおすすめです。
適度な運動
軽い運動は、血行促進やストレス解消に効果的です。ウォーキングやストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。
リラックスする時間を作る
自律神経のバランスを整えるためには、リラックスする時間を作ることも大切です。好きな香りのアロマを焚いたり、ゆっくりとお風呂に浸かったり、自分なりのリフレッシュ方法を見つけましょう。
専門家の意見
「自律神経の乱れは、体の様々な不調につながります。寒暖差による体調不良を感じたら、無理をせず、まずは自分の体と向き合うことが大切です。」(山田漢方クリニック院長 山田先生)
まとめ
寒暖差の激しい季節は、体調管理が重要です。今回ご紹介したセルフケア方法を参考に、寒暖差に負けない健康な体作りを目指しましょう。