10月27日に投開票を迎える第50回衆議院議員総選挙。裏金問題で非公認となった候補者の選挙区支部に対する2000万円の支給が『しんぶん赤旗』によって報じられ、自民党には逆風が吹き荒れている。 全小選挙区の289区の最新予測を報じている「週刊文春」の当落「最終予測リスト」 によれば、10月に発足した石破茂内閣の閣僚も落選危機に直面しているという。
現職の法務大臣が“落選危機”に
そのうちの1人が牧原秀樹法務大臣(埼玉5区)。同じ選挙区にいる枝野幸男氏(立憲民主党)に6連敗中で、これまでの当選5回すべてが比例復活となっている。
今回の大臣就任が選挙戦の後押しになるかと思いきや、「最終予測リスト」で牧原氏は「苦戦」を示す無印の評価、対する枝野氏は「安定」を示すA評価という判定になっている。
麻布中、麻布高を卒業し、東京大学法学部を経て、弁護士となった輝かしい経歴を持つ牧原氏。自民党総裁選では立候補した上川陽子氏の代理として討論会等に出席するなど53歳の“中堅の論客”としても知られる議員だ。
一方で、法相就任前の今年8月には、パリ五輪日本代表選手への誹謗中傷に関して自身のX(旧Twitter)で「今回のオリンピックで選手に誹謗中傷した人は全員逮捕すべきだと思います」と発言するなどその言動が度々物議を醸してきた。
また、法務大臣に就任してから臨んだ記者会見では旧統一教会関連の会合に秘書の代理を含め過去37回出席していたことを報告。うち9回は本人が出席し、教団関係者によって過去の選挙中にボランティア支援を受けていたことも明らかとなっていた。
「週刊文春」が9月27日に算出した第1次予測 ではC-(やや劣勢)という評価だったが、最新予測では無印評価へと転じた牧原氏。石破政権への支持率の低さからか、裏金候補に関連した自民党への忌避感からなのか、逆風をもろに受けてしまった格好だ。
ただ、劣勢評価を受けている大臣は牧原氏だけではない。なんと他にも複数名の大臣が落選危機にあるのだ。その大臣とは? そして各選挙区の「最終当落予測」はいかにーー。「 週刊文春電子版 」では全289選挙区の当落をまとめた完全版「最終予測リスト」を読むことができる。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年10月31日号