プラダイベントに群衆殺到で中止騒動、梨泰院事故から2年…安全意識の低さが露呈?

ソウル聖水洞で24日夜、高級ブランド「プラダ」のイベントに数百人が殺到し、安全上の懸念からイベントが途中で中止に追い込まれる事態が発生しました。2022年10月の梨泰院雑踏事故から2年が経とうとする中、イベント主催者の安全意識の低さが改めて浮き彫りとなる形となりました。

キム・テリも参加予定だったイベント、開始前から大混乱

今回の騒動は、聖水洞のイベント施設「キャンディ聖水」で開催されたプラダのフォトウォールイベント「THE SOUND OF PRADA SEOUL」で起こりました。女優のキム・テリをはじめとする有名芸能人が多数参加予定だったこともあり、イベント開始前から大勢の人々が押し寄せたのです。

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午後6時40分頃からは、「雑踏事故が起きるかもしれない」といった112番通報が相次ぎ、警察と消防が出動する事態となりました。現場は狭い道路に300人以上が集まり、身動きが取れない状態だったといいます。

700人が密集し危険な状態に…イベントは予定を早めて終了

その後も人波は収まらず、午後10時頃には700人近くに達したと推定されています。歩道と車道の区別もない狭い道路に人が溢れかえり、車と人が入り混じる危険な状況となりました。

この事態を受け、主催者側はイベントの早期終了を決定。当初は翌日午前1時まで開催予定でしたが、午後10時45分には中止となりました。参加予定だった俳優のビョン・ウソクなども、車から降りることすらできないまま帰宅を余儀なくされました。

主催側の安全対策不足を指摘する声も

現場に出動した警察関係者は、「主催者側は民間警備員を配置して交通整理などを行っていたものの、イベント会場の外に対する管理がおろそかになっていたようだ」と指摘しています。フォトウォールを屋外に設置した際、一時的に人が密集することへの対策が不十分だったと見られています。

また、聖水洞では今年7月にも、有名DJが出演するイベントに数千人が殺到し、雑踏事故の懸念から途中で中止になるという事態が発生しています。今回も同様の事態が繰り返されたことで、イベント主催者の安全意識の低さが改めて問われることとなりそうです。