【天皇陛下も漫画ファン!】日本の皇室と漫画の意外な関係

日本の誇る文化、漫画とアニメ。世界中で人気を博していますが、実は日本の皇室にも漫画やアニメを楽しまれている方がいらっしゃるようです。今回は、園遊会でのエピソードなどを交えながら、皇室と漫画の意外な関係を探ってみましょう。

天皇陛下の意外な一面?「みんな読んでいますよ」

2013年秋の園遊会での出来事です。漫画家のちばてつやさんが、当時皇太子だった天皇陛下に「皇室の方も漫画を読まれるのですか」と尋ねたところ、「結構みんな、読んでいますよ」というお答えが返ってきたそうです。陛下は、「公務で疲れたときに読むとリラックスできる」とも話されており、漫画を身近なものとして楽しまれている様子がうかがえます。

あの名作も愛読!漫画を教材にしたことも

陛下は、ちばてつやさんの代表作「あしたのジョー」を読んだことがあるそうで、「日本の漫画やアニメーションが世界中で認められて、すごくいい文化に育ててくださいましたね」と、日本の漫画文化を高く評価されています。

さらに、医学や歴史をテーマにした漫画にも関心をお持ちで、「勉強になります」と感想を述べられたこともあるとか。実際に、古代ローマの風呂設計技師が現代日本にタイムスリップする漫画「テルマエ・ロマエ」を教材に、学習院女子大学で学生に講義をされたこともあるそうです。水問題の研究者でもある陛下ならではの視点ですね。

秋篠宮家にも漫画好きが?水島新司さんとの心温まるエピソード

秋篠宮家にも漫画好きがいらっしゃるようです。2015年秋の園遊会で、秋篠宮さまは、「ドカベン」「あぶさん」などの野球漫画で知られる水島新司さん(2022年死去)と漫画談義に花を咲かせました。

実は秋篠宮さまは高校生の時、水島さんから「ドカベン」のキャラクター「殿馬」が描かれた色紙をもらったことがあり、園遊会では、その時のエピソードで盛り上がったようです。長女の眞子さんも「父が色紙をいただいて非常に喜んでいる」と水島さんに伝えています。

また、次女の佳子さまは2016年、「名探偵コナン」の作者、青山剛昌さんの出身地である鳥取県の「青山剛昌ふるさと館」を訪問。「コナン」を読んだことがあるか尋ねられると、「はい、あります」と笑顔で答え、「まじっく快斗」も読んでいることを明かしました。

「天皇家はお化け好き」?水木しげるさんが語った意外な一面

漫画家・妖怪研究家として知られる水木しげるさん(2015年死去)は、2011年秋の園遊会に妻の武良布枝さんと共に出席しました。上皇さまや陛下と妖怪について語り合ったそうで、水木さんは後に「天皇家はお化け好きですよ。根っからのお化け好き」と語っています。

水木さんは、都市部では深夜でも明るく、人々の生活から暗闇が消えたことについて、「電気が妖怪を消した」と講演などで話していました。陛下は、この水木さんの言葉をご存じだったと言われています。

アニメやサブカルチャーにも精通! 三笠宮家 彬子さま

皇室で最も漫画やアニメといったカルチャーに精通しているのは、日本美術の研究者でもある三笠宮家の彬子さまと言われています。

彬子さまは、講演会などでアニメなどのサブカルチャーについて言及することも珍しくありません。人気漫画「鬼滅の刃」について触れたエッセイも書かれており、中国の春秋戦国時代を舞台にした漫画「キングダム」の熱烈なファンとしても知られています。

まとめ:漫画は世代を超えて愛される文化

今回は、園遊会でのエピソードなどを中心に、皇室の方々と漫画の意外な関係をご紹介しました。天皇陛下をはじめ、多くの皇族方が漫画を楽しまれている様子がわかりました。漫画は、世代や立場を超えて愛される日本の文化と言えるでしょう。