「銭湯」と「スーパー銭湯」の決定的な違い


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● 海外では酒は瓶より缶? 缶入り日本酒に目を付けたワケ

 金泉俊輔(以下、――) 今回は“スーパー銭湯の再生請負人”山崎寿樹さんにお越しいただきました。山崎さんはプロ野球独立リーグの「埼玉武蔵ヒートベアーズ」のオーナーでもあります。

 山崎寿樹(以下、山崎) ありがとうございます。実は私は、埼玉県物産観光協会の副会長もやっているんですよ。埼玉県には日本酒の酒蔵が32ありまして、その中の24の日本酒を詰め合わせたのが、「埼玉地酒呑み比べセット」です。

 堀江貴文(以下、堀江) 1合缶(180mL)のセットなんですね。色もカラフルだし、並べると可愛いですね。

 山崎 そうなんです。埼玉県は日本でも有数の酒どころで、酒蔵数は日本でも上位の県なんですよ。温泉と野球とお酒は、やはりつながりが深いかなと思って持ってきました。

 堀江 海外では缶がブームなんですよ。ビールもワインも缶。瓶みたいに割れる心配がないから、多少、乱暴に扱っても大丈夫。それに、今、海外は日本酒がめっちゃブームです。F1の前夜祭に日本酒を30本持って行ったらすぐになくなって。ゲストが「日本酒はもうないのか!」って言うから、「お前ら、飲み過ぎなんだよ」って思いました。今はもうワインより日本酒なんです。

 堀江 そう。温浴文化は世界共通です。北海道・ニセコの露天風呂とか外国人観光客でいっぱいですよ。「ひと滑りして、温泉入って、ビール飲もう」という感じです。

 山崎 我々も海外進出を考えているので、いい形で日本酒とお風呂をうまく結びつけたいと思っています。

● 「面白いお風呂を作りたい」 銭湯ビジネスでの新たな試み

 ――そもそも、なぜ温浴が好きになったんですか?

 山崎 船井総研時代に温泉やサウナの担当になり、コンサルティングをしていました。その時に「温泉はみんな同じで面白くない」という声がユーザーさんからあったんです。でも、僕は仕事の影響もあって温泉やお風呂にすごくハマっていて、「だったら、面白いと言われるお風呂を作ってやろう」ということで、12年前に独立しました。

 ――今、何店舗くらい手掛けているんですか?

 山崎 直営店は10店舗(2024年7月現在)で、パートナーシップ店が5店舗です。「おふろcafe」というブランドを中心にやっています。



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