ひろゆき氏「今の日本政治はハッキングされている」 無知なタレント議員、汚いことする候補者… では、どうすればいいのか?

インターネット普及で民主主義は劣化した?ひろゆき氏が危惧する日本の現状とは

近年、政治家の不祥事が後を絶ちません。「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は、こうした現状を「今の日本政治は無知なタレント議員や、汚いことをやって有名になろうとしている人たちにハッキングされている」と指摘します。では、私たちはどうすればいいのでしょうか? ひろゆき氏の著書『日本人でいるリスク』から、そのヒントを探ります。

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選挙でまともな政治家が選ばれない…ひろゆき氏が提言する「自分の身を守る方法」とは?

国民が政治家を選ぶ選挙制度は、私たちにとって当たり前のものとなっています。しかし、歴史を振り返ると、必ずしもそうではありませんでした。例えば、ヨーロッパでは長らく宗教的指導者が政治を担い、人々はそれに従っていました。政治と宗教が分離したのは、ここ100年ほどのことなのです。

また、現代においても、中国のように一党独裁政権を維持している国も存在します。むしろ、中国共産党による独裁体制は今後さらに強まり、台湾への圧力を強めていく可能性も懸念されています。台湾有事の可能性を指摘する専門家もいるほどです。

こうした状況を鑑みると、「本当に民主主義は機能するのか?」という疑問が湧いてきます。もちろん、中国の政治体制を肯定するわけではありません。しかし、「個人が判断できる」という前提が、実は誤解なのかもしれません。

もしかすると、かつての日本のように、「お殿様に従っていれば幸せ」という社会の方が、私たち人間にとって心地よかったのかもしれません。

「民主主義国家は、間違える余裕がある国」 ひろゆき氏が語る、民主主義のメリット・デメリットとは

そもそも、先進国に民主主義国家が多いのは、彼らには間違ったことをする余裕があるからとも言えます。 失敗が許されない国は、必然的に独裁政治によって効率的に運営していくしかありません。

つまり、民主主義は理想ではあっても、現実的には国の運営において大きな問題を抱えている可能性も否定できないのです。

そして、インターネットの普及は、この民主主義の問題点を浮き彫りにした大きな要因と言えるでしょう。

高度な情報網が構築されたことで、私たちは簡単に情報にアクセスし、意見を共有できるようになりました。しかし、その一方で、深く考えずに情報に流され、集団心理に陥りやすくなったのも事実です。

インターネットによって、民主主義の劣化が進んだと指摘する専門家もいるほどです。

国民の意識の劣化が政治の劣化に繋がる… ひろゆき氏が訴える、私たちに必要なこととは?

民主主義が進むということは、「みんなで決めた政治や政党は正しい」という考え方に至ることでもあります。そして、その結果、政治が形骸化し、国が衰退していく… 私たちは今、まさにそのリスクに直面しているのではないでしょうか。

日本では、10年以上にもわたって自民党による政権が続いています。その間に、さまざまな問題が山積しているにもかかわらず、根本的な解決策は見出せていません。

これは決して自民党だけの責任ではありません。私たち国民一人ひとりの意識が劣化していることこそが、問題の根底にあるのではないでしょうか?

デモや抗議活動に参加することも大切ですが、本当に重要なのは、日頃から政治に関心を持ち、自分の頭で考えて行動することです。

私たち一人ひとりの意識が変わらなければ、真の意味での民主主義は実現しません。