米最高齢の女性が死去、115歳 「人を愛し、神様を愛した」人生


【画像】誕生日で親族に囲まれるエリザベス・フランシスさん

テキサス州ヒューストンに住むエリザベス・フランシスさんは、「ヒューストンのエリザベス女王」とも呼ばれていた。22日の夜、自宅で静かに息を引き取った。

今年の誕生日には、オバマ元大統領とミシェル夫人が手紙で敬意を表した。自宅の部屋には表彰状や盾のほか、オバマ氏やクリントン元大統領一家から毎年送られるバースデーカードが飾ってあった。

介護を担ってきた孫のエセル・ハリソンさんによると、政治家や地域の住民、家族が訪れることも多く、本人も喜んで迎えていたという。

1909年にルイジアナ州で生まれ、米大統領20人の時代と二つの世界大戦を生き抜いた。20年に母を亡くし、おばに引き取られてテキサス州ガルベストンへ。5人のきょうだいはばらばらになった。

28年に一人娘のドロシー・ウィリアムズさん(96)を出産。シングルマザーとして育てながら、地元テレビ局内で20年間、喫茶店を切り盛りした。世話好きな性格で、教会で働いたり、父親やきょうだいの面倒をみたりするのが日常だった。

99年に自身が介護を受ける身になり、ドロシーさんとエセルさんの家で同居するようになった。

112歳を迎えたころには孫3人とひ孫が4人、やしゃごが2人。家族の行事にはすべて喜んで参加した。

今年受けた地元局のインタビューでは、米国最高齢の気分はという質問に「ただ毎日、生きていると感じるだけ」と返していた。

長生きの秘訣(ひけつ)を聞かれると、いつも「神様のおかげ」と答えた。

エセルさんは「人への愛情と思いやりに満ち、何よりもまず神様を愛していた」と、祖母をしのんだ。



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