ドラゴンボールの新作ゲーム、評価が二極化する意外な理由とは?

「ドラゴンボール」の最新ゲーム『ドラゴンボール Sparking! ZERO』が10月10日に発売され、早くも世界累計販売数300万本を突破する大ヒットを記録しています。しかし、その一方で、ネット上では評価が大きく分かれる現象も発生しています。今回は、この矛盾ともいえる状況を紐解きながら、現代の情報社会におけるリテラシーの重要性について考えていきます。

熱狂的なファンを魅了する『ドラゴンボール Sparking! ZERO』の魅力とは

『ドラゴンボール Sparking! ZERO』は、バンダイナムコエンターテインメントから発売された、PlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam)向けの新作対戦アクションゲームです。

ドラゴンボールの新作ゲーム、評価が二極化する意外な理由とは?

©バードスタジオ/集英社・東映アニメーション ©Bandai Namco Entertainment Inc.

原作でおなじみのキャラクターが182体も登場し、ド派手なバトルを楽しむことができます。美麗なグラフィックで描かれた戦闘シーンは、まるでアニメから飛び出してきたかのような臨場感です。

発売直後から高評価が続出!人気の理由は?

Steamでは、ユーザーレビューの93%が「好評」と回答しており、「非常に好評」の評価を獲得しています。高い評価の理由は、「キャラクターの豊富さ」「美麗なグラフィックとシステムの完成度の高さ」「原作の世界観を忠実に再現したストーリーモードの充実」など、多岐にわたります。

ドラゴンボールの新作ゲーム、評価が二極化する意外な理由とは?

©バードスタジオ/集英社・東映アニメーション ©Bandai Namco Entertainment Inc.

PlayStation Storeでも、5点満点中4.75点という高評価を獲得しており、多くのプレイヤーから支持されていることが分かります。

なぜ?評価が二極化する「レビューの落とし穴」

一方で、Amazonでは星3.2という、他のプラットフォームと比較して極端に低い評価を受けています。なぜ、同じゲームソフトに対して、ここまで評価が分かれてしまうのでしょうか?

その要因の一つとして考えられるのが、Amazon特有のレビューシステムです。Amazonでは、商品の購入有無に関わらず、誰でもレビューを投稿することができます。そのため、SteamやPlayStation Storeのように、実際にゲームをプレイしたユーザーからの評価が中心となるプラットフォームと比較して、評価のばらつきが大きくなってしまう傾向があります。

匿名性の裏に潜む「悪意」の影響

また、Amazonではレビュー投稿時に実名登録が必須ではないため、匿名での投稿が可能です。匿名性が高いことで、ゲームをプレイした上での率直な感想ではなく、特定の意図や感情に基づいた、偏った意見が書き込まれてしまう可能性も否定できません。

情報の取捨選択が問われる時代

近年、インターネットの普及により、誰もが簡単に情報発信できるようになりました。しかし、その一方で、発信された情報の信頼性を判断するリテラシーが、これまで以上に重要となっています。

『ドラゴンボール Sparking! ZERO』の評価を巡る状況は、まさに情報社会における光と影を象徴していると言えるでしょう。情報に振り回されることなく、自分の頭で考え、判断していくことが大切です。