【衆院選2024】比例代表ってなに?仕組みや特徴、小選挙区との違いをわかりやすく解説!

いよいよ10月27日は衆議院議員選挙の投票日! 選挙制度の大きな柱である「小選挙区比例代表並立制」って一体どんな仕組みなのでしょうか?今回は、中でも「比例代表制」について、仕組みや特徴、小選挙区制との違いなどを、具体的な例を交えながらわかりやすく解説していきます。

比例代表制ってどんな制度?

比例代表制とは、それぞれの政党が獲得した投票数に応じて、候補者に議席を配分する選挙制度のこと。 つまり、投票用紙に書くのは「政党名」または「候補者名」です。有権者の意思をより公平に反映できる仕組みとして、世界各国で広く採用されています。

日本の選挙制度日本の選挙制度

衆院選における比例代表制の特徴

日本は11のブロックに分かれて選挙を実施

衆議院選挙の比例代表制では、日本を都道府県単位で11のブロックに分けて選挙を行います。 例えば、東京、神奈川、千葉、山梨を合わせた「南関東ブロック」や、茨城、栃木、群馬、埼玉を合わせた「北関東ブロック」などです。 各ブロックの定数は、国政調査による人口データに基づいて決められており、2022年には定数の見直しも行われました。

比例代表制で選ばれる議員数は?

衆議院の議員定数は465人ですが、このうち 176人 が比例代表制で、残りの 289人 は小選挙区制で選出されます。

当選の順番はあらかじめ決まっている!?

衆院選の比例代表制では、「拘束名簿式」という仕組みが採用されています。 これは、各政党が事前に候補者の当選順位を決めた名簿(比例名簿)を作成し、獲得議席数に応じてその順番通りに当選者が決まるというものです。 つまり、有権者は、個々の候補者を選ぶのではなく、どの政党に投票するかで、結果的に当選者を左右することになります。

比例名簿の例

例えば、A党が比例名簿に5人の候補者を登録し、比例代表で3議席を獲得した場合、名簿の上位3人までが当選者となります。

政党中心の選挙制度

比例代表制は、政党の得票数を基に議席を配分する仕組みであるため、無所属の候補者は立候補できません。

ドント式で当選者数を決定

各政党の当選者数は、「ドント式」という計算方法によって決められます。これは、複雑な計算式を用いて、各政党の得票数を議席数に比例するように配分する方式です。

小選挙区制との違い

区別点 小選挙区制 比例代表制
投票用紙に書くもの 候補者名 政党名または候補者名
選挙区 各地域に分割された選挙区 ブロック単位
当選者決定方法 最多得票者1名 各政党の得票数に比例して配分
メリット 選挙区の民意を反映しやすい 死票が少なく、多様な意見を反映しやすい
デメリット 死票が多く発生する可能性 個別候補者への支持が反映されにくい

まとめ

衆議院選挙では、比例代表制によって、有権者の多様な意見を反映し、政党の得票率に比例した議席配分を実現しています。 小選挙区制と比例代表制、それぞれの仕組みを理解した上で、自分の一票を投じることが大切です。