池上彰氏不在が響いた?テレ東選挙特番、視聴率低迷で「池上無双」の存在感際立つ

10月27日に行われた衆議院議員総選挙。各テレビ局が選挙特番を放送する中、ひときわ注目を集めていたのがテレビ東京の『集まれ!総選挙ライブ』だったでしょう。MCは大江麻理子さんという豪華な顔ぶれでしたが、長年テレ東の選挙特番の顔として活躍してきたジャーナリストの池上彰氏の姿はありませんでした。

実は池上氏、アメリカ大統領選挙の取材のためニューヨークに滞在しており、番組冒頭で「総選挙の投開票日に日本にいないことは初めてです」「日本の総選挙のことは、予定に入っていなかったものですから。すいません」と謝罪する場面も見られました。

「池上無双」の不在が招いた結果とは?

2010年の参院選以来、池上氏はテレ東の選挙特番『池上彰の選挙ライブ』で、与野党問わず鋭い質問を投げかけるスタイルで人気を博してきました。「池上無双」と呼ばれるほど、視聴者からの支持も厚かったのです。

しかし、今回の池上氏不在の選挙特番は、視聴率的に苦戦を強いられたようです。

関係者によると、番組側は池上氏の穴を埋めるべく、ウエンツ瑛士さん、社会学者の古市憲寿さん、ゆうちゃみさん、さらにはスーパー『アキダイ』の秋葉弘道社長まで、多彩なゲストを投入。しかし、その努力もむなしく、平均視聴率は2.9%(午後8時からの第2部)と、民放で最下位という結果に終わりました。

民放他局の選挙特番の視聴率は?

一方、民放トップのテレビ朝日の特番『選挙ステーション』は、午後8時からの第1部の視聴率が9.6%と好調。日本テレビの『zero選挙2024』(櫻井翔さんと藤井貴彦さん司会)は8.7%(午後7時58分からの第1部)、フジテレビの『Live選挙サンデー 超速報SP』(宮根誠司さんMC)は8.3%(午後9時からの第2部)と、いずれもテレ東を大きく上回る結果となりました。

再び浮き彫りになった「池上無双」の存在感

過去には、2016年の『池上彰の参院選ライブ』で平均視聴率11.6%を記録するなど、高い人気を誇っていた「池上無双」。近年は7~8%台で推移していたものの、依然として民放の選挙特番では圧倒的な存在感を放っていました。

今回の結果を受け、テレ東関係者の間では「改めて選挙特番における池上さんの重要性を認識した」との声が上がっているようです。

池上氏の不在が視聴率に影響を与えたことは明白であり、「池上無双」の存在感が改めて浮き彫りになったと言えるでしょう。