ウクライナ政府は28日(現地時間)、北朝鮮軍派兵に関連して「制裁だけでは不充分」とし、より多くの武器支援を西側支援国に促した。
ウクライナのアンドリー・イェルマク大統領室長はこの日、X(旧ツイッター)に「欧州内の戦争に北朝鮮が介入拡大することを防ぐために、われわれには武器や明確な計画が必要だ」と記した。
イェルマク室長は「北朝鮮軍はすでに(ロシア)クルスク地域にいる」とし「これはわれわれが議論して韓国が確認したことと正確に一致する」と明らかにした。続いて「ロシアが今日は北朝鮮を引き込んだが、次は別の独裁政権もこのような形で何事もなく次に進むことができると考えてNATO(北大西洋条約機構)に歯向かおうとするだろう」と主張した。
ウクライナは、彼らが一部領土を占領して交戦中のロシア本土クルスクに北朝鮮軍がすでに到着し、27~28日に戦闘地域に投入されることが予想されると主張してきた。しかし北朝鮮軍が実際に戦場に配置され、ウクライナ軍と交戦に参加しているかどうかははまだ確認されていないという。
北部地域を守っているウクライナ軍シベルスク戦略作戦グループのバディム・ミスニク報道官はこの日現地放送で「現在の時点で、戦闘中に北朝鮮軍と接触したり捕虜として捕らえたりしたという報告はない」と話した。
◇米国「北朝鮮、ロシアに約1万人派兵…一部ウクライナ近くに移動」
一方、米国国防総省のサブリナ・シン副報道官はこの日、記者団に対して「われわれは北朝鮮が訓練のためにロシア東部地域に約1万人を派遣し、(彼らが)今後数週間ウクライナの近くでロシアの武力を強化すると信じている」と明らかにした。また「この(北朝鮮軍)兵力のうち一部はすでにウクライナ近くに移動した」と確認した。
米国政府は先週北朝鮮軍の派遣規模を3000人と推定していたが、今回約1万人に修正した。
シン副報道官は「ロイド・オースティン国防長官がすでに公開的に警告した」としながら「北朝鮮兵士が戦場に投入されるなら、戦闘兵力として、合法的攻撃対象と見なされる」と話した。続いて「彼ら(北朝鮮兵士)の活用は、インド太平洋の安全保障に深刻な含意を持つことになるだろう」と説明した。