2024年10月27日に投開票が行われた衆議院選挙。自由民主党と公明党の与党は過半数割れという結果に終わり、石破茂政権は敗北を喫しました。一方、立憲民主党や国民民主党を中心とする野党勢力は議席を大きく伸ばし、政界に地殻変動をもたらしました。今回の選挙結果を、公示前の自民党総裁選、立憲民主党代表選、公明党代表選といった流れも踏まえながら、詳しく分析していきます。
議席増の裏で：立憲民主党の真の実力とは？
立憲民主党は議席数を大きく伸ばしましたが、得票率は約28.7%で、実際の獲得票数はほぼ横ばいでした。これは、自民党の得票率が前回比11%減の38.2%と大きく落ち込んだことが最大の要因です。激戦区においても、自民党候補は伸び悩み、立憲民主党候補に競り負けるケースが多く見られました。
立憲民主党の議席数増加の要因を分析
低投票率の影響：隠された有権者の声
今回の選挙の投票率は53.84%と、前回より2.08ポイント下回りました。投票総数は前回より216万票あまり少なく、有権者の政治への関心の低下が示唆されます。この低投票率の中で、立憲民主党は前回とほぼ同数の票を獲得したものの、自民党は533万票も減らしました。 これは、自民党への批判票が野党に流れるというよりも、むしろ棄権に繋がった可能性を示唆しています。
自民党大敗の要因：支持基盤の崩壊？
自民党の得票数の減少は、支持基盤の崩壊を示唆しています。従来の支持層からの離反、あるいは無党派層の取り込みに失敗した可能性が考えられます。今後の政権運営において、自民党は支持基盤の再構築が急務となるでしょう。政治アナリストの山田一郎氏（仮名）は、「自民党は、若年層の支持獲得に苦戦している。政策の魅力不足に加え、SNSなどを活用した情報発信戦略の見直しが必要だ」と指摘しています。
与党敗北、そして今後の政局は？
今回の選挙結果を受け、今後の政局は不透明な状況となっています。無所属議員の動向次第では、連立政権の枠組みが大きく変わる可能性も秘めています。 今後の政界の動向に、引き続き注目していく必要があります。
まとめ：衆院選2024が示すもの
今回の衆院選は、自民党の敗北と野党の躍進という結果に終わりました。しかし、立憲民主党の躍進は、必ずしも国民からの圧倒的な支持を示すものではありません。低投票率の中で、自民党への批判票が棄権に繋がった可能性も考慮する必要があります。今後の政局は予断を許さない状況であり、各党の動向に注目が集まります。
