闇バイト。手軽に高収入を得られるという謳い文句で、SNSやインターネット上にあふれる魅力的な勧誘。しかし、その実態は犯罪の片棒を担がされる危険な罠です。今回は、生活苦から闇バイトに手を出しそうになったシングルマザーの体験談を通して、その巧妙な手口と深刻なリスクについて詳しく解説します。
闇バイトの入り口:困窮するシングルマザーに忍び寄る影
都内在住の30代シングルマザーA子さん。3人の子どもを育てながら、就学援助を受けつつも生活は苦しく、「明日はわからないような現実」と語るA子さんは、子どもの卒入学費用捻出のため、約15万円が必要となりました。藁にもすがる思いで「日払い、身分証不要、在宅、高収入、単発、副業」といったキーワードでインターネット検索を始めます。
alt="困窮するシングルマザーのイメージ"
そして、X(旧Twitter)などで闇バイトの勧誘アカウントと接触。オンラインカジノや仮想通貨関連の仕事と説明され、「ホワイト案件」「リスクがない」といった言葉で安心させられます。連絡してきた相手は、まるで主婦のような話し方で、子どもの泣き声が聞こえるなど、親近感を抱かせる演出も。アプリのインストールを促され、軽い気持ちでマイナンバーカードの写真を送信すると、数分後にはAmazonギフト券2万円分が送られてきました。
闇バイトの罠:個人情報を餌に深みにハマる
A子さんは、仕事内容もアプリの正体もわからないまま、身元を明かしてしまうことに。さらに、インストールしたアプリではキャッシュカード情報や顔写真の登録を求められます。英語や中国語で表示されるアプリに不安を感じつつも、指示に従って仮想通貨の登録を試みるも、知識不足で断念。その後、相手と連絡が取れなくなりました。
alt="闇バイト勧誘のイメージ"
同時に、A子さんの周囲で不審な出来事が発生。幸いにも、警察と弁護士に相談したことで、事の重大さに気づき、闇バイトへの関与を断念。目先の報酬に惑わされ、家族を危険にさらすところだったと深く反省しています。
専門家の声
犯罪心理学者の佐藤一郎氏(仮名)は、「闇バイトの勧誘は巧妙化しており、困窮している人や若者をターゲットにしている。安易に高収入を得られるという幻想を抱かせ、犯罪に巻き込む手口は悪質だ」と指摘します。
闇バイトの危険性:犯罪に加担のリスクを理解する
A子さんのケースは、闇バイトの危険性を示す一例です。闇バイトは、特殊詐欺や強盗などの犯罪に加担させられるリスクが高く、逮捕された場合、重い刑罰が科せられる可能性があります。
まとめ
闇バイトは決して甘い誘惑ではありません。一時的な金銭的利益のために、人生を棒に振る可能性があることを理解することが重要です。困窮している場合は、自治体や支援団体に相談するなど、正規のルートで支援を求めましょう。
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