しゃぶしゃぶチェーン店「木曽路」で発生した、不適切な写真投稿をめぐる騒動。当初は法的措置も検討されていた女性客に対し、木曽路は最終的に出入り禁止処分を下したことが明らかになりました。今回は、このSNS炎上騒動の経緯と木曽路の対応、そして今後の飲食店におけるソーシャルメディア対策について考えてみます。
女性による不適切写真投稿と謝罪、そして木曽路の対応
10月20日、兵庫県の風俗店勤務の女性が、木曽路の店内で胸元や下着を露出した写真をX(旧Twitter)に投稿。しゃぶしゃぶの鍋を前に「どっち食べる~??」という挑発的なコメントと共にアップされた写真は、瞬く間に拡散され、大きな批判を浴びました。「非常識」「木曽路に失礼」といった声が多数寄せられ、炎上騒動へと発展しました。
女性はその後、投稿を削除し、自身の勤務先のウェブサイトで謝罪文を掲載。木曽路にも直接謝罪し、許されたと主張していました。しかし、木曽路側は10月28日、公式ホームページ上で「当社店舗における不適切行為について」と題した文書を公開。女性に対し、今後の来店を一切禁止する旨を通告したことを明らかにしました。
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外食産業におけるSNSリスクと対策の重要性
今回の騒動は、飲食店におけるSNSリスクの大きさを改めて浮き彫りにしました。個人の気軽な投稿が、企業イメージを大きく損なう可能性があることを示す事例と言えるでしょう。飲食店経営コンサルタントの山田一郎氏(仮名)は、「現代社会において、SNSは強力な情報発信ツールであると同時に、企業にとって大きなリスクも孕んでいる。顧客による不適切な投稿への対策は、もはや必須と言える」と指摘します。
今後、飲食店側が取るべき対策とは?
では、飲食店は今後どのような対策を講じるべきでしょうか。山田氏は、以下の点を挙げています。
- 店内のルールを明確化: 写真撮影に関するルールを明確に掲示し、必要に応じて従業員から注意喚起を行う。
- SNSモニタリング: 自店舗に関する投稿を定期的にチェックし、問題となりそうな投稿には迅速に対応する。
- 顧客とのコミュニケーション: 顧客との良好な関係を築き、問題発生時には冷静な話し合いを心がける。
まとめ:顧客と飲食店の良好な関係構築に向けて
今回の木曽路の事例は、SNS時代における飲食店の危機管理の重要性を示すものとなりました。顧客と飲食店が気持ちよく食事を楽しむためには、双方にとって心地よい環境づくりが不可欠です。ルールを遵守すること、そしてお互いを尊重することが、より良い飲食文化の醸成につながるのではないでしょうか。