北朝鮮、新型ICBM「火星19」発射成功を主張 ― 世界最強の抑止力と誇示

北朝鮮は10月31日、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星19」の発射実験を実施し、成功したと発表しました。労働新聞は、金正恩国務委員長が現場で直接指揮を執り、この新型ICBMが「最終完結版」であると主張しています。今回の発射実験は、北朝鮮の核抑止力強化の姿勢を改めて示すものとなり、国際社会の注目を集めています。

火星19、その性能と目的とは

労働新聞によると、「火星19」は最大高度7687.5キロに到達し、1時間25分(5156秒)かけて1001.2キロを飛行した後、日本海の目標水域に着弾しました。北朝鮮は、「火星19」は2021年の第8回労働党大会で示された「国家核武力建設計画」に基づき、既存の「火星18」と共に運用される「最終完結版ICBM」であると強調しています。

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防衛専門家(仮名:田中一郎氏)は、「今回の発射実験で示された飛行データは、アメリカ本土全域が射程圏内に入ることを示唆している」と分析しています。また、「火星19」は複数の弾頭を搭載できる可能性があり、迎撃をより困難にする狙いがあると指摘しています。北朝鮮は、「火星19」を国家の安全保障を確保するための「核心主力手段」と位置づけ、侵略行為に対する抑止力として活用する意向を示しています。

金正恩委員長、娘と共に発射現場を視察

労働新聞は、金正恩委員長が娘のジュエ氏と共に発射現場を視察し、試験発射の全過程を直接指揮したと報じています。金委員長は、「今回の発射実験の成功は、北朝鮮の核運搬手段開発における覇権的地位が揺るぎないものであることを世界に示すものだ」と述べ、核武力強化路線を堅持する姿勢を改めて強調しました。

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専門家の中には、ジュエ氏を同行させた意図について、後継者としての育成を内外に示す狙いがあると分析する声もあります。

国際社会の反応と今後の展望

今回のICBM発射実験に対して、日本、アメリカ、韓国などは強く非難する声明を発表し、国連安全保障理事会の緊急会合開催を求めています。北朝鮮の核・ミサイル開発は、地域の安全保障にとって深刻な脅威となっており、国際社会の対応が問われています。今後の北朝鮮の動向に引き続き注目していく必要があります。

北朝鮮の核開発の現状や国際社会の対応について、より詳しく知りたい方は、外務省のウェブサイトなどを参考にしてください。

北朝鮮の主張する「世界最強の抑止力」が、今後の国際情勢にどのような影響を与えるのか、jp24h.comでは引き続きこの問題を追っていきます。皆さんのご意見や感想もぜひコメント欄でお聞かせください。また、この記事をSNSでシェアして、より多くの人とこの重要な情報を共有していただければ幸いです。他の記事もぜひご覧ください。