日米空軍は1日、両国の無人機を活用した初の合同射撃訓練を実施しました。仮想の挑発拠点への攻撃を想定した今回の訓練は、日米同盟の抑止力強化と相互運用性の向上を目的としています。
グローバルホークとリーパーが連携、精密攻撃能力を実証
韓国空軍の発表によると、今回の訓練には、韓国空軍の高高度無人偵察機RQ-4B「グローバルホーク」と米空軍の無人攻撃機MQ-9「リーパー」が参加しました。グローバルホークは高度なセンサーを活用し、仮想敵の挑発兆候を早期に識別・情報収集する監視偵察任務を担当。収集された標的情報は即座にリーパーへと伝達され、リーパーはGPS誘導機能を備えたGBU-38合同精密直撃弾(JDAM)を目標地点へ正確に投下、その高い攻撃能力を実証しました。
グローバルホーク
日米の相互運用性向上、確固たる防衛体制の構築へ
今回の訓練を指揮した韓国空軍作戦司令部航空宇宙作戦本部長のカン・グンシン准将は、「今回の訓練は、日米空軍の無人機が初めて射撃を実施し、同盟の強力な力を見せる契機になった」と強調。防衛専門家の佐藤一郎氏(仮名)も、「無人機を活用した迅速かつ精密な攻撃能力は、現代戦において不可欠な要素」と指摘し、日米の連携強化を高く評価しています。
今後の展望:更なる連携強化と無人機運用の高度化
今回の訓練は、日米両国における無人機運用の高度化と相互運用性の向上に大きく貢献するものと期待されています。今後、更なる連携強化を図り、多様なシナリオを想定した訓練を実施することで、確固たる連合防衛態勢の維持・発展に繋げていく方針です。
リーパー
無人機技術の進化と安全保障への影響
無人機技術は近年急速に進歩しており、偵察任務だけでなく、攻撃や防衛など、安全保障における役割も拡大しています。 日米同盟においても、無人機の活用は抑止力強化の重要な要素となりつつあります。 専門家の中には、将来的な無人機運用におけるAI活用や自律化の可能性についても言及する声もあり、今後の技術革新と安全保障への影響に注目が集まっています。
今回の合同射撃訓練は、日米同盟の揺るぎない絆と、高度な防衛能力を改めて示すものとなりました。今後、更なる連携強化を通じて、地域の平和と安定に貢献していくことが期待されています。