ミラノ万博で、なんと9時間待ちの行列ができた日本館。イタリア人をはじめ世界中の人々を魅了したその秘密は「和食」にありました。本記事では、2015年のミラノ万博で大人気を博した日本館の魅力を改めて紐解き、和食の魅力を再発見します。
イタリア人も行列に並ぶ！？ミラノ万博日本館の奇跡
イタリア人は行列嫌いで有名ですが、2015年のミラノ万博では、日本館の前に行列ができたという驚きの出来事が起こりました。なんと最長で9時間待ちという記録的な行列。東京ディズニーリゾートやUSJの待ち時間を超える長蛇の列に、イタリア人が並んだというのです。4000平方メートルという広大な敷地を囲む行列は、日本館への期待の高さを物語っていました。当時、日本館の陳列区域政府代表を務めた加藤辰也氏も、イタリア人の行列に驚きを隠せなかったと語っています。
ミラノ万博の日本館
和食の魅力を世界に発信！ミラノ万博日本館の展示内容
では、なぜ日本館はこれほどまでに人気を集めたのでしょうか？その秘密は、日本の食文化、特に「和食」の魅力を多角的に紹介した展示内容にありました。インタラクティブな展示を通して、和食の歴史や文化、食材の知識などを学ぶことができました。
「和食」は、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された日本の食文化です。日本館では、日本の豊かな自然と伝統的な食文化を融合させた和食の魅力を、五感を通じて体験できる工夫が凝らされていました。例えば、日本の四季折々の食材を映像で紹介したり、だしを試飲できるコーナーを設けるなど、来場者が和食の世界観に没入できるような展示が展開されていました。（参考：農林水産省ウェブサイト）
食のプロも絶賛！日本館の展示手法
フードジャーナリストの佐藤美香氏（仮名）は、日本館の展示について「単に和食を紹介するだけでなく、日本の食文化を取り巻く環境や、生産者の想いを伝えることで、より深く和食の魅力を理解できるようになっていた」と高く評価しています。来場者は、日本の食文化の奥深さを体感し、和食への関心を高めることができたでしょう。
ミラノ万博日本館の成功から学ぶ、大阪万博への期待
ミラノ万博での日本館の成功は、日本の魅力を世界に発信する上で大きな成果となりました。2025年の大阪万博においても、日本ならではの文化や技術を世界に発信し、多くの来場者を魅了することが期待されます。ミラノ万博の成功例を参考に、大阪万博でも日本の魅力を最大限に発信し、世界に感動を与えてくれることを期待しましょう。
