キム・カーダシアン、ダイアナ妃ゆかりの「アタラー・クロス」着用で物議

キム・カーダシアンが、故ダイアナ妃が愛用していた十字架のペンダント「アタラー・クロス」を着用し、賛否両論を巻き起こしています。11月2日、ロサンゼルスで開催された「アート+フィルム ガラ 2024」に登場したキムは、純白のドレスにこの豪華なペンダントを合わせ、華やかな姿を披露しました。しかし、この選択が、一部の人々、特にダイアナ妃のファンから批判を浴びることになったのです。

故ダイアナ妃と「アタラー・クロス」の歴史

「アタラー・クロス」は、スクエアカットのアメジストをダイヤモンドで囲んだ、1920年代に英国の老舗ジュエラー「ガラード」によって製作されたとされる貴重なアンティークジュエリー。ダイアナ妃は1987年、自身がパトロンを務めていた慈善団体「バースライト」のイベントに、キャサリン・ウォーカーの紫色のベルベットドレスに合わせて着用しました。会場がガラードの建物だったこともあり、この組み合わせは大きな話題を呼び、チャリティイベントの成功にも貢献しました。

ダイアナ妃がアタラー・クロスを着用した写真ダイアナ妃がアタラー・クロスを着用した写真

キム・カーダシアンへの批判と擁護の声

キムが「アタラー・クロス」を着用したことが物議を醸している背景には、ダイアナ妃がこのジュエリーを着用した際のチャリティイベントの意義と、キムが出席した美術館の資金調達イベントとのギャップを指摘する声があります。SNS上では、「品格の違い」「下品」「なぜダイアナ妃のネックレスを?」といった批判的なコメントが相次ぎました。一方で、キムのファッションセンスを賞賛する声や、過去の出来事を蒸し返す必要はないという意見も存在し、議論は白熱しています。

批判のポイント

批判の中心となっているのは、ダイアナ妃が慈善活動の一環として着用したジュエリーを、キムが華やかなイベントで着用したことに対する違和感です。ジュエリーの歴史的背景や文化的意義を軽視しているという批判や、故人を冒涜しているという厳しい意見も出ています。

擁護の声

一方、キムを擁護する声も上がっています。ファッションは個人の表現であり、批判する権利はないという意見や、過去の出来事を引き合いに出して非難するのは不適切だという声もあります。また、キムが「アタラー・クロス」をオークションで購入したことで、ジュエリーが適切に保存・管理される可能性が高まったという肯定的な見方もあります。

過去の類似事例とキム・カーダシアンの姿勢

キムが歴史的なアイテムを着用して批判を浴びたのは、今回が初めてではありません。2022年には、マリリン・モンローがケネディ大統領の誕生会で着用したドレスを着用し、「ドレスを傷つけた」と非難されました。有名料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「キムさんは歴史的なアイテムに特別な魅力を感じているのかもしれません。しかし、その背景や文脈を理解し、敬意を払うことが重要です」と指摘しています。

キム・カーダシアンがアタラー・クロスを着用した写真キム・カーダシアンがアタラー・クロスを着用した写真

まとめ

キム・カーダシアンの「アタラー・クロス」着用は、ファッションと歴史、そして個人の表現と社会的な責任について改めて考えさせる出来事となりました。ジュエリーの価値は、その美しさだけでなく、歴史や文化、そして人々の記憶と結びついていることを再認識させられます。今回の騒動は、ファッションアイコンとしてのキム・カーダシアンの立ち位置、そして私たちが歴史的なアイテムとどのように向き合うべきかを問いかける、重要な契機となるでしょう。