韓国時代劇は、その壮大なスケール、緻密な人間ドラマ、そして美しい映像で多くの視聴者を魅了し続けています。数々の名作が誕生する中、長年時代劇を愛する筆者が「これは外せない!」と厳選した珠玉の4作品を、独自の視点でご紹介いたします。
胸キュン必至!ロマンス時代劇の金字塔『赤い袖先』
2PMジュノ主演の『赤い袖先』
長年マイベスト1に君臨していた『王女の男』を超える作品として、私の心を鷲掴みにしたのが2PMジュノ主演の『赤い袖先』です。正祖の人生を描いた『イ・サン』とは異なる視点で物語が展開され、特にイ・セヨン演じる宮女ソン・ドギムの自立した女性像が印象的でした。男尊女卑の時代に、自らの意志を貫き、前向きに生きる彼女の姿は、現代社会を生きる私たちにも勇気を与えてくれます。ジュノの繊細な演技、息を呑むほど美しい映像美、そして宮女たちのリアルな生活描写も見どころです。宮女による秘密結社の設定には疑問が残りますが、ソン・ドギムと正祖の切ない愛の物語は、時代劇史上に残る名シーンと言えるでしょう。韓国時代劇評論家のパク・ミンソク氏も、「『赤い袖先』は、時代劇の新たな可能性を示した作品」と高く評価しています。
圧巻の演技力!一人二役を演じきった『王になった男』
イ・ビョンホン主演の映画をドラマ化した本作は、ヨ・ジングの卓越した演技力に脱帽させられます。国王と道化師という全く異なるキャラクターを見事に演じ分け、その存在感で視聴者を圧倒します。イ・セヨンの憂いを帯びた王妃役も秀逸で、物語に深みを与えています。道化師が国王となり、民のために政治を行うというストーリー展開は、私たちに真のリーダーシップとは何かを問いかけます。歴史学者キム・ヨンジン氏も、「ヨ・ジングの演技は、まさに芸術の域に達している」と絶賛しています。
歴史のうねりを感じるスケールの大きさ!『王女の男』
パク・シフとムン・チェウォンのケミストリーが光る『王女の男』。王座を巡る陰謀や権力闘争、そして禁断の愛など、歴史ドラマの醍醐味が凝縮された作品です。世祖、端宗、ソン・サムムンといった歴史上の人物を巧みに織り交ぜながら展開されるストーリーは、まさに手に汗握る展開の連続。オペラ風の演出と印象的な挿入歌も、物語をより一層盛り上げています。時代劇研究家のイ・スンヒ氏も、「『王女の男』は、歴史ロマンの傑作」と太鼓判を押しています。
パク・ボゴムの輝く魅力!『雲が描いた月明り』
朝鮮王朝時代、天才的な才能を持つ孝明世子(劇中ではイ・ヨン)をパク・ボゴムが好演。キム・ユジョン演じる男装のヒロインとの恋模様は、多くの視聴者をときめかせました。イ・ヨンのツンデレなキャラクター設定や、キム・ユジョンのハツラツとした演技、そして史実とフィクションを巧みに融合させたストーリー展開など、見どころ満載の作品です。パク・ボゴムの時代劇姿は、まさに眼福。もう一度時代劇で彼を見たいと願うファンも多いのではないでしょうか。映画評論家のチェ・ジウ氏も、「パク・ボゴムは、時代劇の新たなスターとなるだろう」と予言しています。
これらの作品は、いずれも韓国時代劇の魅力を余すことなく堪能できる傑作です。まだご覧になっていない方は、ぜひ一度手に取ってみてください。きっと時代劇の世界に引き込まれることでしょう。