天皇皇后両陛下は9月、10月と、滋賀、京都、大阪など宿泊を伴う地方公務に精力的にご臨席されました。多忙なご公務の移動中に垣間見える、天皇陛下が皇后雅子さまへ向けられる細やかなお心遣いが注目を集めています。マナーの専門家が指摘するその一瞬からは、両陛下の深い絆と天皇陛下の変わらぬ思いやりが浮かび上がります。
多忙な公務と万博での国際親善
閉幕した大阪・関西万博に関連し、天皇陛下は4~10月に約30カ国の王族ら要人との国際親善に精力的に臨まれました。雅子さまや愛子さまも茶会などに頻繁に同席。両陛下は万博会場へも4月と10月に2度ご視察されています。これに加え、9月と10月は宿泊を伴う地方公務も続き、多忙な日々をお過ごしでした。
移動中に見せる天皇陛下の細やかな配慮
地方公務は移動機会が多く、時間も長いため、両陛下の自然な振る舞いが垣間見える貴重な場です。大手企業のマナーコンサルティングやNHK大河ドラマのマナー指導を務める西出ひろ子氏は、9月28日の第79回国民スポーツ大会ご出席のため滋賀県訪問の際、JR東京駅の自動改札機での一瞬に、天皇陛下の深い配慮を感じたといいます。
西出氏は映像を通し、「先に改札を通過された天皇陛下は、後ろの雅子さまの方をちらりと一瞬振り向かれました。『今から改札を通過しますよ』と語りかけるような優しい表情と、自然な振る舞い。まさに雅子さまへの気遣いが表れた瞬間でした」と語っています。
国スポご観覧後、新幹線ホームで雅子さまに目を配る天皇陛下(2025年9月29日、滋賀県米原市)
常に雅子さまへ向けられる眼差し:「After you」の精神
西出氏は、この改札での一瞬だけでなく、「天皇陛下は常に雅子さまへの目配りを欠かされない」と指摘します。園遊会などでも、さりげなく雅子さまをご覧になり、アイコンタクトされるお姿は頻繁に見られます。
この細やかな気遣いの根底には、天皇陛下の海外でのご経験が関係すると西出氏は推察。イギリスのオックスフォード大学ご留学中、エレベーターやドアの前などで「After you」(お先にどうぞ)と相手に配慮する習慣に感銘を受けられた天皇陛下。その精神が、公務における雅子さまへの自然な思いやりとして、常に行動に現れていると拝察されます。互いを尊重し、支え合う両陛下のお姿は、国民に大きな感動と安らぎを与えています。
結論
国内外の多忙な公務を精力的にこなされる天皇皇后両陛下。その活動の節々で垣間見える天皇陛下の雅子さまへの深い気遣いや思いやりは、国民の心を打ちます。留学で培われた「After you」の精神が象徴するように、両陛下は互いを尊重し、支え合いながらご公務に臨んでいらっしゃるのです。その絆は、今後も国民の模範となることでしょう。
参考資料
- Yahoo!ニュース (記事元:朝日新聞) https://news.yahoo.co.jp/articles/6479e5660ee2200cec8384576b14aaa442ba574





